生田緑地の生物多様性保全活動


城山下谷戸苗木畑地区のアズマネザサ刈りなど  
日時:2024/6/27(木) 9:00〜12:00
活動参加:岩田臣生、田村成美、鈴木潤三(10:00〜)
場所:生田緑地 城山下谷戸苗木畑地区

城山下谷戸の苗木畑地区は、かつては、アパートが建っていた場所です。
2005年2月に、そのアパートは解体撤去されました。
水田ビオトープ班では、雑木林の植生管理を始めていましたので、活動のためには苗木畑が必要だと考えて、適地を探し、 アパートが撤去された跡地を苗木畑にしようと考えて、北部公園事務所に相談していました。
2006年5月7日に、2年目の里山の自然学校の特別回を開催し、苗木畑づくりに挑戦しました。
しかし、外見は、建物が無く、樹林でもなく、畑にするには丁度良いと思われたのですが、整地に使われた土は薄くて、スコップはささりませんでした。
その状態については報告していましたので、翌2007年3月、押沼峠の改修工事の際に取ってあった土の一部を搬入してもらうことができました。
そこで、2007年9月の里山の自然学校特別回でドングリ拾いを行い、 2007/10/21(日)に、水田ビオトープ班の活動に、里山の自然学校参加者4人を加えて、これを播種しました。
このクヌギ、コナラは発芽して育ち始めましたが、2010年5月の全国植樹祭のために、苗木の供出を依頼され、2009年5月15日(金)、 殆ど全ての苗を提供しました。
2009年には飯室山南地区で皆伐更新を実験することが決まりましたので、その後も播種したりして、苗づくりを行っていました。
飯室山南地区の皆伐は、2010年末に行われましたので、埋土種子からの発芽が無ければ、ここの苗木を移植しようと考えて、施肥も行い、育てていました。
20m×20mの皆伐更新地区で伐採したコナラ大径木は 23本でしたので、用意しなければならない苗木は30本もあれば良いはずです。
皆伐更新地区内のコナラの発芽は、場所の偏りはありましたが、苗木畑の苗を運んで、植えるまでも無さそうでした。
結局、用意していた苗は使うことなく、育って、小さな樹林が形成されていました。

2018年夏には、生田緑地にも、カシノナガキクイムシが侵入し、ナラ枯れが始まり、苗木畑の手入れは、 2019年12月の活動以来できませんでした。
この間に、アズマネザサが繁茂し、全域がヤブ化してしまいましたので、周辺のナラ枯れ大径木伐採が済んだことでもあり、ヤブを除伐し、 育って残ったクヌギ・コナラの状態確認を行うことにしました。


南側の園路に近い場所には、ミョウガが一面に広がり、細いアズマネザサが疎らに生えている程度の状態でした。
少し刈り進むと、3〜4mのアズマネザサが繁茂し、ヒメコウゾの大木が現われ、枯れ枝を絡み合わせて、行く手を遮るように抵抗していました。
枯れ枝の中には、ヤハズカミキリがいたようで、積んだ材の中から現れました。
今回の活動目的であった苗木畑のアズマネザサ刈りや落枝の片付けまではできませんでしたが、 ナラ枯れ大径木が転がり、落枝が散乱している状態は確認しました。
大きな材の移動は困難だと思いますが、アズマネザサ刈りは進めておいて、秋には、萌芽更新目的の苗木?伐採を行いたいと思います。












ミョウガの葉裏に小さなカタツムリがいました。

大きなヒメコウゾの茂みの中に、シュレーゲルアオガエルがいました。

ヤブの中で、ヤブコウジが咲いていました。


かわさき自然調査団の活動

特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation