城山下谷戸合流部の水辺保全とアズマネザサ刈り 日時:2024/1/30(火) 9:00〜12:10 晴 場所 生田緑地 城山下谷戸合流部 参加者 岩田臣生、伊澤高行 水田ビオトープ班としては、稲目谷戸に、田圃を再生し、希少種の復活再生を目指した湿地づくりを行うなど、湧水がつくる水辺の再生保全を中心に活動しています。 また、水辺の生物の棲息環境としては、隣接する雑木林或いはハンノキ林などの樹林があることが重要であると考えて、雑木林やハンノキ林の保全管理も、 里山倶楽部などの仕組みを活用しながら進めています。 この日は、先週木曜日の続きでピクニック広場下のアズマネザサ刈りを行っても良かったのですが、水辺保全の次の展開のために、 城山下谷戸合流部について、少し手を入れながら観察して、考えたいと思い、そのための活動を行いました。 城山下谷戸合流部は、夏の終わりには、オオブタクサが4m超にまで繁茂する場所でした。 2008/9/8(月)、2009/9/5(土)、 2009/9/10(木)には、オオブタクサ駆除を行った記録が残っていました。 その後は、ゲンジボタル成虫が日中過ごす場所になるようにしたいと思い、湿地づくりを考えてきました。 2022/12/8(木)には、谷戸の奥から流れて来る水を当該地区南端部に流すことを試みました。 更に、翌週の2022/12/15(木)には、その水路から水を広げる凹みを掘りました。 先週、2024/1/23(火)に、現地の状態観察を行いましたが、この水路が殆ど機能していませんでした。 今回は、谷戸に降りる時に、籾殻1袋、イネワラ数束を背負い籠に入れました。 上の田圃は湛水していましたので、籾殻1袋は、上の段に撒きました。 下の段は、枯れたヒツジが独特の雰囲気を醸しています。 両方とも湛水しているので、今年は早いかも知れない蛙合戦がいつ始まっても大丈夫です。 谷戸合流部では、城山下谷戸の上流からの水流の状態を観察することから始めました。 水路は、広い範囲で、側壁の下端部に穴が開いていました。 原因は不明ながら、崩して、水路の泥上げを行いました。 ジョレンを使って、水路の泥上げを進めることで、途中に飯室層が露出していることが分かりましたが、どのように広がっているのかが分かりません。 水路の水は地中に染みて消えてしまいます。 少しぐらい掘っても、水溜まりはできそうにありません。 この谷戸の水は、どのように流れているのか、全く分からなくなりました。 今回は湿地づくりを諦めて、南側斜面の裾のアズマネザサ刈りを行いました。 ヤブの内部が見えるようになると、芝生広場に向かう斜面の形状が少し見えてきました。 活動途中で、カラスが騒いでいる声がするので、見上げたら、上空で、1羽のオオタカと数羽のカラスが争っていました。 谷底部のアズマネザサ刈りも行いました。 今回は、目的を果たせない残念な活動でした。 使うことがなかったイネワラは、ハンノキ林西の池に入れて、帰りました。 |
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