生田緑地の生物多様性保全活動

野鳥の森のコアジサイ保護のためのアズマネザサ刈りなど
日時:2021/5/22(土) 10:00〜13:00 
場所 生田緑地 野鳥の森
参加者 岩田臣生、岩田芳美、岩渕裕輝、北川英樹、田村成美、河野 実

野鳥の森の中央部に野鳥観察舎があり、その付近に、コアジサイが生育しています。
コアジサイは日本固有種で、神奈川県植物誌によれば、 関東以西の本州、四国、九州に分布し、神奈川県内では、箱根、丹沢、小仏山地、相模原台地に多く見られ、樹林内に生えるとあり、 川崎市内では、多摩区の 2 ヶ所だけに生育しているらしいのです。
生田緑地は市街地の中の都市公園でありながら、このような山地性の植物が多く見られます。
川崎の都市化が進んでも、生田緑地のコアジサイを保全するということは、生田緑地の生物多様性保全の一つであると考えています。







里山倶楽部としては、2017年 7月15日2018年10月20日2019年 7月20日に、コアジサイ保護のためのアズマネザサ刈りを行ってきました。
アズマネザサ刈りや、枯損木除伐などによって、観察舎のある支尾根頂部は明るくなり、ナガバノスミレサイシン、チゴユリなどが地表に広がり、ヤマユリも見られます。
コナラをはじめ、様々な実生も育っています。
昨年は当該地の活動は行いませんでしたが、状態は観察していました。
コアジサイの生育範囲は狭いので、丁寧に保護できる者が少人数で実施すれば良いと考えました。
また、当該地周辺は急斜面であり、アズマネザサも太いので、子どもたちも参加する里山倶楽部としては計画できませんので、水田ビオトープ班の自然保全活動として実施しました。











チゴユリは、実をつけていました。


野鳥の森の出入口付近で、ユキノシタが咲いていました。


整備事務所裏に戻ったら、倉庫前に置いているクヌギ苗に、セマダラコガネが来ていました。
植食性で、農業では害虫として扱われている甲虫です。


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