令和 6 年度第 11 回里山倶楽部 ハンノキ林東地区の伐採更新(アズマネザサ刈り) 日 時)2024年9月14(土) 9:00〜12:00 晴 場 所)生田緑地 ハンノキ林東地区 参加者)東 陽一、加登勇司、野下智洋、廣瀬朗子 事務局)岩田臣生 参加者 5名 9月になって、2回目の里山倶楽部です。 対象地は、ハンノキ林東地区にしました。 ハンノキ林の東側には萌芽更新地区から続く尾根がありますが、この尾根沿いにも、コナラ林があり、2019年には、ナラ枯れが始まりました。 その尾根の西側は、急勾配の狭い斜面で、林床には高さ4mものアズマネザサが密生していました。 2021年12月からアズマネザサ刈りを始めて、2022/10/15(土)から、2024/1/13(土)の里山倶楽部によって、 ナラ枯れ大径木伐採を行いました。 大径木伐採を行っている間のハンノキ林の保護のために残してあった斜面下端部のアズマネザサ林などは、2024/1/20(土)の里山倶楽部で除伐しました。 今回は、ハンノキ林東側地区の伐採更新として、伐採後の更新管理であるアズマネザサ刈りを行いました。 活動場所として、ここを選んだのは、萌芽更新地区の北側斜面であり、日陰地になっていたからです。 この暑さの中、日照を受けての活動は、できるだけ避けたいと思いました。 次の写真は、2024年1月13日の活動後の状態です。 次の写真は、2024年1月20日の活動後の状態です。 夏季の活動は、暑くて辛いのですが、植物の繁茂の状態を、実際に観察しておくことは大切だと思います。 実際、この日の活動は、どこから入って、どこを刈るのかという質問が聞かれました。 アズマネザサだけでなく、ヤマグワ、ヒメコウゾなどの落葉広葉樹の実生、シロダモなどの常緑樹の実生なども、刈っていただきました。 史前帰化植物のノゲシが、2m程の高さに育って、多数の白い冠毛を輝かせていました。 また、アフリカ原産の外来種で、伐採跡地のパイオニア植物として定番のベニバナボロギクが花をつけていました。 活動は、南側(萌芽更新地区)の園路から入って、斜面を降りながら、アズマネザサ刈りを行いました。 休憩してから、集合写真を撮りました。 休憩後の様子次第で、活動を終えても良いと考えていたのですが、もう少しだけ活動することにしました。 この辺りは、ハンノキ林の水流の一つの源頭部になっていて、水辺には、ミヤマシラスゲが繁茂しています。 ミヤマシラスゲは、生田緑地では、最も普通の大型のスゲ植物です。 斜面の下端部には、水溜まりをつくるようにしています。 水が染み出して、濡れているような所には、大事にすべき生きものがいることがあるので、できるだけ水辺に入らないようにと、参加者に注意しました。 斜面の大径木を伐採している時は、ハンノキにダメージを与えないようにと注意していましたが、 ハンノキ林の林床の水辺は、ホタルをはじめとする多様な生きものの棲息に注意しなければなりません。 夏季は、木々が枝葉を繁らせているので、離れてしまうと、参加者の姿を見失うことが多くなりました。 ヤブの中の放置した伐採材に、サルノコシカケの仲間と思われるキノコが生えていました。 ヤブの中を歩くと、ジョロウグモが巣を張っていました。 |