生田緑地の生物多様性保全活動


今朝の西口トイレで、カミさんが撮影してきた蛾は、 ウラジロアツバ(蛾)と思われます。


ホタルの国についての話し合い
日時:2022/5/12(木) 9:30〜10:00 
場所 生田緑地整備事務所 
参加者 岩田臣生、岩田芳美
    生田緑地運営共同事業体(遠藤、木、小川)

新型コロナ感染流行下における生田緑地ホタルの国の開国について話し合い、昨年の試験的開国の経験を踏まえて、開国方法を話し合い、特別開国の実施を合議しました。


上の田圃の代掻き
日時:2022/5/12(木) 10:00〜12:00 曇
場所 生田緑地 上の田圃
参加者 鈴木潤三、田村成美

上の田圃の代掻きは、第 1 回を 4/21(木) にも行いましたが、2006年につくった下の段は未だトロトロの田圃の土になっていません。
水位が下がって、暫く水面から出ていた所は硬くなっています。
まだまだ、泥捏ねが必要なようです。
そこで、今回は下の段の 2回目の代掻きを行いました。
任せた二人は経験を積んでいるので問題無いと思います。
一通り代掻きを終えてから、水漏れ穴の補修もしてくれました。
トロトロの土にするためには、湛水が不可欠です。





上陸が待たれていたアズマヒキガエルのオタマジャクシが上陸を始めていました。
アズマヒキガエルは国産最大のカエルですが、上陸したばかりの幼体は 7mm程度と非常に小さいことに驚きます。



谷戸のセリバヒエンソウ駆除、カナムグラ刈り
日時:2022/5/12(木) 10:00〜13:30 曇
場所 生田緑地 ピクニック広場、梅の木広場
参加者 岩田芳美

ピクニック広場や梅の木広場などに点々と残って咲いている外来種セリバヒエンソウの駆除や、周りの植物に絡みついて伸び始めているカナムグラを抜き取る活動を行いました。
ミズヒキの葉裏にニッポンマイマイが、葉上にヤブキリ幼虫がいました。



下の田圃の代掻き
日時:2022/5/12(木) 10:00〜13:30 曇
場所 生田緑地 下の田圃地区
参加者 岩田臣生

下の田圃では、シオヤトンボ(オス)が縄張り争いをしていました。
ここは、元の地主さんが自分のクワイ畑に入れる水を一旦通していた場所で、調査団が生田緑地で田圃をつくりたいと申し込んだ時に、元の地主さんが、ここにしなさいと指定した場所です。
田圃再生に取り掛かった時は、枯れたヨシやコガマが残り、チゴザサの根が厚さ 20cm以上のカーペットをつくっていました。
このチゴザサの根をブロック状に切り出して、土は田圃の中に洗い落として、根だけを境界部に積んで、境界となる畦をつくりました。
約一か月間、雨の日以外は毎日通って、少しずつ水域を広げてつくった田圃です。
所謂湿田で、トロトロの田圃の土になっていますが、深くて、新調したばかりの長靴は少し短かったので、泥に潜ってしまうと思い、ウエイダーに履き替えて作業しました。
通年湛水している田圃なので、代掻きと言っても、田圃内に生えてきたヨシ、ミゾソバ、アメリカセンダングサなどの芽を泥の中に鋤き込むだけです。
田圃の草は泥の中に鋤き込めばよいのだということは、元の地主さんに教えられました。
通年湛水しているので、田圃というより、沼というべきかも知れません。
泥の上には、いくつものカワニナがいました。

畦にはヒメシダが繁茂し、そこにもヨシが育っていました。



ヨシの茎で寝ていたシュレーゲルアオガエルは水に落ちましたが、逃げる様子もなく、浮いていました。

刈ったヨシを土嚢堰付近に放っておいたら、ヤマサナエが飛んで来て、休んでいました。

下の田圃では、一部は、イネを植えないで、在来の水辺の生きもののために確保しています。
そこには、既にミゾソバが広がり、スゲ植物なども生えていました。
その中に、シュレーゲルアオガエルの卵塊もありました。


下の田圃は、一歩移動するのにも、時間と体力を要しますが、生きものの気配に満ちた場所なので、楽しく終えることができました。


かわさき自然調査団の活動

特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for 220512 Research and Conservation