里山の自然学校2014
第4回《夜の昆虫観察》
【2014/7/29 更新】

日時　2014年7月27日(日) 16:00〜21:00　小雨後曇 場所　生田緑地 参加者　山本来幸、稲垣志帆、佐藤りん、石井恵梨華、小竹森英響、大島弥子 　　　　中川　悠、沼澤咲季、江�ｱ　慧、山下はなの、田村　和 ＯＢ　　神山幸雅、工藤思由 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　13人 講師　藤間煕子、山本　晃、梅原和仁、神山歩未、岩田臣生 里山の自然学校第4回は夜の昆虫観察です。 15時頃から雷雨となり、所によっては降り方も酷く、予定通り実施するのかという電話の問い合わせが、半数以上の親からありました。 雨だけなら経験がありますが、雷は別です。 状況によっては、危険ですから避難しなければならないと考えていますが、夜間は避難できる施設がありません。 悩みましたが、実施することにしました。雷が近くなったら、その時にいる場所に応じて、避難行動をとることにしました。 16時に整備事務所2階に集合し、15分ほど室内で過ごしてから、フィールドに出ました。 先ずは前半、夕方の生田緑地を歩いて、18時に枡形山広場でお弁当の予定として、遠くに雷鳴を聞きながら、小雨の中を出発しました。 そして、後半については、枡形山で状況判断を行うことにしました。 ヒグラシが鳴いていました。 昨年までは、中央園路脇のクヌギの樹液レストランに昆虫が集まっていましたが、今年は殆んど樹液が出ていません。 幹は心無い虫取りによって削られ、掘られ、痛ましい姿を晒しています。 来客で繁盛する樹液レストランを観察させてあげることができませんでした。 いつものように谷戸に降ります。 トモエソウが、また1輪咲いていました。 雨のために出会える生きものは少なくなっていましたが、雨であるために、シュレーゲルアオガエルの幼体が濡れた木道の上に出てきていました。 子どもたちは「可愛い」を連発し、手にのせて、楽しんでいました。 梅畑では、歩未先生がササ笛の吹き方を教えました。 もう雨もあがっていました。 田圃のイネも育っています。 田植え後に張った鳥よけテープを隠すまでになりました。 テープを回収する時期になったようです。 アオバハゴロモが次々に羽化していて、成虫がヤマグワの新梢に鈴なり状態になっていました。 雨のお蔭でカタツムリとも出会えました。 これはヒダリマキマイマイです。 戸隠不動尊跡で集合写真を撮りました。 天候が悪化して途中解散になることもあると、思っていました。 少しでも樹液の出ているクヌギにはカブトムシやコクワガタが来ていました。 ザトウムシも現れました。 芝生広場の周囲のコナラやクヌギも見ましたが、今年は樹液を出していません。 樹液レストランを訪ねながら枡形山広場に向かいました。 枡形山広場でお弁当にしました。 今年もアリジゴク探検をしたようです。 そして、ウスバカゲロウも捕まえました。 久しぶりに参加してくれた幸雅くんに、「ライトトラップをやらないんですか？」と言われて空を見上げたら、雲の切れ間に青空が見えていました。 今夜は雷雨だからライトトラップはできないと、この時まで思っていました。 枡形山広場に車を入れられなくなったために止めていたライトトラップですが、昨春から整備事務所裏の倉庫を使えるようになったことで、そのための道具は倉庫に置いてあります。 科学館の倉庫に置いておいて盗難にあったランプを設置するための作業台は、新たに購入してありました。 余りに久し振りのことなので、使用可能かどうかという不安もありましたので、皆がお弁当を食べているうちに、一人で、整備事務所裏に戻り、ライトトラップの準備を行いました。 後半のみ参加というＯＢの工藤くんが現れたので、枡形山にいる皆に、19時には整備事務所裏に来るようにとの伝言を頼みました。 整備事務所裏のヤードは舗装されているので、今までとは勝手が違いましたが、設置方法を思い出しながらセットして、点灯したところに、皆がやってきました。 でも、ライトを点灯して直ぐに昆虫が集まるわけではありません。 30分は待たなければならないでしょう。 そこで先にニイニイゼミの羽化観察をすることにしました。 ただ、時間的には、まだ地中から出始めた時間なのですが、そんな様子を観察するのもいいだろうと思いました。 木々を一つ一つ見ていくと、ニイニイゼミばかりでなく、アブラゼミやヒグラシも木を登り始めたところでした。 ニイニイゼミは、まだ濡れた泥を体につけているだけの状態でしたが、子どもたちの顔には満足の色が見えます。 整備事務所裏に戻りました。 ライトトラップは久しぶりなので、今年の参加者は全員、初めての体験でした。 飛び回って、体に止まってくる虫たちに、虫嫌いだった子どもは緊張したことだろうと思います。 ライトトラップに飛んできた昆虫は、甲虫が多く、蛾が少なかったのは予想外でした。 一番多かったのは、やはり、コフキコガネでした。 アオドウガネもいました。 常連のウスバカミキリも飛んできました。 カミキリ類は、この他、キボシカミキリも飛んできました。 コメツキムシが1 カメムシ類は、エサキモンキツノカメムシとクサギカメムシが来ました。 蛾類は、オオシマカラスヨトウ、ハグルマトモエのほか3種ほどが来ました。 セミはニイニイゼミだけでした。 今年はライトトラップをすることができましたので、トラップの前でも集合写真を撮りました。 感想 ●カブトムシがいて良かった。 ●ライトトラップにいろいろな虫が来て楽しかった。 ●カブトムシを戦わせたのが楽しかった。 　カブトムシの戦いを見れて良かった。 ●カブトムシとか、いろいろな生き物がいて楽しかった。 ●セミとか、いっぱいいて嬉しかった。 ●たくさんの虫がいて楽しかった。 ●大きなカミキリムシが恰好良かった。 ●大きな虫は苦手だったけど触れるようになって良かった。 ●セミの羽化が完了するまで見られなかったのが残念だった。 ●雨が降ったのは残念だったが、いろいろな生き物に会えたので良かった。 ●幽霊の話はしないで欲しかった。 ●今日のライトトラップにはアメンボも、クワガタも飛んで来なかったのが淋しかった。 　この後、コクワガタが飛んできた。 ●羽化のために木に登っていたアブラゼミがどこまで登るのか確認したかった。 ●虫は嫌いなので、体に飛んでくるのは嫌だった。 以上

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