里山の自然学校2009
第8回《夏の里山》

【2009/8/21 更新】


日時 8月20日(木) 10:00〜15:30 晴
場所 青少年科学館、生田緑地
参加者 神山幸雅、福江祥充
    荒井優里花、富田詩織、尾崎光歩
    佐々木遥太、大島浩輔、豊島芳璃人、内藤義人
OB参加 鈴木志歩
                            10人
講師 神山歩未、藤間熙子、中臣謙太郎、山本晃、岩田芳美、岩田臣生

子どもたちは、夏の生田緑地のいきものとの出会いを思い思いに胸に秘めて集まりました。 田圃でのアメリカザリガニ釣りを計画し、糸と餌を用意していた子どももいました。
クワガタ・レストランの観察、田圃のアメリカザリガニ捕り、雑木林で自分の樹を決めることなどを目的に設定して、1日の活動をすることにしました。
フィールドにでます。夏の陽射しが眩しく、輝いています。 まずは、今年開店したクワガタ・レストラン3号店に向かいます。 3号レストランには、カナブン、クロカナブン、キマダラヒカゲ、コジャノメ、スズメバチなどが食事に来ていました。 コナラの枝先にツマキシャチホコの幼虫が集団でいました。 噴水池にはギンヤンマ2、ショウジョウトンボなどが飛んでいました。 マテバシイの幹にはアブラゼミがいました。子どもたちは、セミ捕りには不向きな大きな捕虫網を使って夢中で採集しようとします。
勿論、子どもたちは、捕まえた昆虫を観察したら、言われなくても、逃がしています。
里山の自然学校のルール「観察したら逃がすこと」はすっかり定着しています。 七草峠への道でも、交替で大きな網をふるいます。 フキバッタが現れました。 1号レストランは殆ど樹液がでていませんが、それでもカナブンや サトキマダラヒカゲなどが来店していました。 谷戸への降り口で一休みしました。 ピクニック広場の下まで降りるとオニヤンマが谷戸を上に下に飛んでいました。 この辺りはまだ水流が無いのですが、今年は生田緑地の広い範囲でオニヤンマに出会えます。 植物に関心のある子どもたちは、藤間先生について植物観察を続けています。 ハンノキ林上の池につきました。 早速、手網を入れる子ども、釣り糸を垂れる子どもがいましたが、休憩のみで移動しました。 トラップには5〜7cmのアメリカザリガニが4匹入っていました。 上の田圃に着きました。田圃への水は少なく、田圃の外周に水が残っているだけでした。 アメリカザリガニの大部分はここにいます。 子どもたちによる採集が始まりました。 この日採集されたアメリカザリガニは500匹に達しました。
お昼は柿の木の木陰で食べました。 ナガサキアゲハ、アカボシゴマダラ、オニヤンマが上に行ったり、下に行ったり、谷戸を往来しています。
アゲハモドキがつかまりました。タマムシがキラキラと体を光らせて飛んでいきました。
シオカラトンボ♂、オオシオカラトンボ♂が田圃の上で縄張り争いをしています。 産卵している♀もいます。 戸隠不動口付近にヒヨドリジョウゴがありました。 戸隠不動尊跡で記念写真を撮りました。 子どもたちは焼け残ったイチョウにも関心を示しました。 どうして焼けたのか、いつのことか、不動尊って何か、等々、質問が次から次に発せられます。 春の里山で行わなかった自分の樹を決める活動を雑木林で行いました。 子どもたちが思い思いに自分の樹を決めます。 枡形山についたところで休憩しました。 東口経由で青少年科学館にもどることにしました。 青少年科学館にもどって、夏の恒例となったアイスを皆で食べました。 静かな時間が過ぎ、ほてった体も落ち着いたところで、夏の里山新聞をつくりました。

夏の里山体験では子どもたちの虫取り体験も行いました。 子どもたちは言われなくても、里山の自然学校のルール「観察したら逃がすこと」を守っていました。

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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
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