バッタ科 フキバッタ亜科 Melanoplinae Scudder, 1897 の総称 翅が退化していて飛べない。このため地域分化が進んでいると考えられており、種の同定は難しい。 川崎市域で見られるフキバッタは ヤマトフキバッタ Parapodisma setouchiensis Inoue, 1979 とされている。 イナゴ亜科との違いは、後腿節の後端の側葉(二股に見える部分)が尖らないことや、後脛節の先端部外面に不動棘(関節なしに直接生える棘)がないことなど。 眼の後ろに黒線が入るが、この線の長さは頭部で止まるものから腹まで続くものまで様々。脚も緑色だが、模様が入らないもの、黒い模様が入るもの、赤くなるものなど様々。 フキの葉を好んで食べることからこの名が付いたが、他にもクズやフジバカマなどの広く柔らかい葉を好んで食べる。これらの食草が生い茂る、林縁や落葉広葉樹林などの明るい林床などに生息する。 フキバッタ/ 2005/9/13 生田緑地、岩田臣生撮影 フキバッタ幼虫/ 2012/6/2 生田緑地、岩田臣生撮影 特定非営利活動法人かわさき自然調査団
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