令和 5 年度第 27 回里山倶楽部 伐採更新(アズマネザサ刈りなど) 日 時)2024年3月9(土) 9:00〜12:00 晴 場 所)生田緑地 戸隠不動尊見晴台下 参加者)東 陽一、加登勇司、北川英樹、中野隼佑、、廣瀬朗子、吉澤正一 事務局)岩田臣生 計 7名 年度末の3月になって、はじめて、戸隠不動尊見晴台下の伐採更新を始めました。 里山の自然学校<冬の里山>の時に、見晴台から、ナラ枯れコナラの林立する景観を見て、見晴台下のコナラは無くなるかも知れないということを、 子どもたちと話し合ったことが、重い腰を上げるきっかけになりました。 また、水田ビオトープ班の水辺保全活動として、城山下谷戸合流部の湿地再生を試みていることもあって、 この合流部に面する見晴台下の急斜面の伐採更新に取り組んでみようという意欲が湧きました。 そして、前回、3/2(土)に、アズマネザサ刈り、樹木伐採などに着手しました。 また、城山下谷戸合流部へのアクセスは悪かったので、城山下谷戸のアズマネザサ林を一部伐開して、芝生広場からアクセスできる道をつくりました。 今回は、そのアクセスを使って、城山下谷戸合流部に入り、戸隠不動尊見晴台下の急斜面の枯れコナラ大径木2本の伐採を行いました。 前回、受け口を伐るところまで行っていたので、ロープを張ることから、活動開始しました。 この大木は、稲目谷戸側に倒れるように伸びていたので、できるだけ、城山下谷戸側に伐倒したいと思い、ローププーラーで引っ張って伐倒することにしました。 追い口を伐り始めました。 伐倒できましたが、先端は、稲目谷戸の水流に落ちましたので、直径20cmほどまでの枝は切り落して、材を陸地に上げました。 皆が伐り株に集まって、覗き込み、騒ぎ始めました。 何事かと思ったら、枯木と一緒に生きものを伐ってしまったというのです。 見たら、大きなカミキリムシのようなものが、砕けていました。 死骸と思われるものは、持ち帰って調べることにして、伐採した材の片付けを行ってもらいました。 ヤブや水流などに落ちた材を、適度な大きさに切って、片づけました。 休憩して、記念の集合写真を撮りました。 休憩しながら観ていたら、今伐採した枯れコナラの上側の少し細い枯れコナラにコゲラが飛んで来て、木を突いていました。 休憩中、ずーっとコゲラがいた枯れコナラを伐採することにしました。 このコナラを伐っている間も、できる範囲で、材を小さくする活動を続けました。 受け口を伐ったので、ロープを掛けることにしました。 追い口を伐り始めました。 2本の枯れコナラを伐倒しました。 伐り株の直径は、40cm、29cmでした。 2本目の細い方の枯れコナラの中には、カミキリムシと思われる甲虫の幼虫がいました。 1本目の伐り株から出てきたカミキリムシは、茅ケ崎の岸さんに見てもらった結果、シロスジカミキリ(死骸)だと分かりました。 シロスジカミキリは、日本最大級のカミキリムシで、クヌギ・コナラの樹液レストランは、本来、シロスジカミキリが開けた穴によるものですが、 最近は個体数の減少が報告されているようです。 大径枯れコナラの伐採をしていて、シロスジカミキリの死骸に出会えたことで、生田緑地の自然は、まだまだ捨てたものでないと再認識しました。 丁度、伐り倒した時に、カタナボーイを使っていた里山倶楽部メンバーは、自分が切り殺したと誤解して、気にしてくれていました。 シロスジカミキリ成虫は、数か月の命のようですので、少なくとも、昨秋には死んでいたものと思います。 枯木というだけで、ナラ枯れと思っていましたが、今回の伐り株を観察していると、木肌から 5cm程の範囲に、キクイムシの食痕跡が認められただけでした。 カシノナガキクイムシの幼虫がいると思われた枯れコナラは、玉切りにして、早く乾燥させて、殺虫を考えていましたが、今回は、玉切りにしないことにしました。 |