令和 5 年度第 23 回里山倶楽部 ハンノキ林東支谷戸の伐採更新(アズマネザサ刈り等) 日 時)2024年2月3(土) 9:00〜12:10 晴 場 所)生田緑地 ハンノキ林(A07-07) 参加者)東 陽一、伊澤高行、加登勇司、北川英樹、中野隼佑(高2)、吉澤正一 事務局)岩田臣生 計 7名 2年程前に、生田緑地中央地区北側のナラ枯れ後の雑木林の再生について考えたことを2022年1月に提案し、調査団としてできることを実践してきました。 この提案において、(い)とした地区(A07-11)は、昨年、アズマネザサ刈りと大径木伐採を行いました。 (ろ)とした地区(A07-12)は、3年程前の 2021年12月からアズマネザサ刈りを始めて、大径木伐採も概ね終えました。 この両地区は、一つの地区として、伐採更新の更新管理を始めます。 (に)とした地区(A07-13)は、4年程前の 2022年 3月に、常緑小径木の伐採を行いましたが、ナラ枯れ大径木伐採は、指定管理者が行ってくれることになり、 この日(2024/2/3)に始まりました。 そして、(は)としたハンノキ林東支谷戸(A07-07)の南側斜面のナラ枯れコナラは斜面上の園路にかかっているため、生田緑地整備事務所によって、先月、伐採されました。 そこで、里山倶楽部としては、改めて、当該地区(は)の伐採更新を行うことにして、この日、アズマネザサ刈りを行いました。 当該地区は北向きの急斜面ですが、斜面幅は狭く、谷底部のアズマネザサ刈りが済んでいたので、急斜面であることは大きな障害ではありませんでした。 斜面には、ジャノヒゲが青い実をつけていました。 斜面上の園路沿いには、コウヤボウキが種子を輝かせていました。 中間で休憩し、記念の集合写真を撮りました。 この日は、新たな参加者があり、しかも高校生だということで、カミさんが頑張って、生田緑地産玄米のオニギリをつくってくれました。 新人は、私たちが、生田緑地の谷戸に田圃を再生して、米をつくっていることに驚いていました。 アズマネザサ刈りが進むと、ナラ枯れの伐採材が露わになってきました。 すると、そこに、モミのようにも思える細い樹木が、大きな伐採材に押し倒されかけているのが見えました。 そこで、斜面を駆け上がって、葉を調べたら、確かに、M状の先端でした。 この伐採材は大きくて、一人では転がすこともできませんでしたので、全員に集まってもらって、皆で転がして、モミを助けました。 東支谷戸の奥の飯室層が露出した崖面の辺りまで、斜面のアズマネザサ刈りが進み、谷戸の状態が見えてきました。 萌芽更新地区の植生管理の経験から、斜面のアズマネザサ刈りなどで出た材は、カントリーヘッジをつくって、そこに積むのが良いと思います。 アズマネザサを刈ったことで露わになったナラ枯れ伐採材は玉切りされていないので難しそうですが、可能な範囲で、カントリーヘッジ状の置き方を考えたいと思います。 カントリーヘッジのように、継続して、新たな材が供給される場所を生きものが利用することは経験的に分かります。 カントリーヘッジ状の場所をつくって、材などを置く場所を集約することで、林床斜面を広く開放し、埋土種子の発芽を促せる場所を広げることは大切です。 次回は、斜面の更に上方に、アズマネザサ刈りを広げたいと思います。 この谷戸の源頭部の飯室層の崖面より上は踏査していないと思いますので、次回の活動が楽しみです。 |