里山倶楽部
【2023/12/2 更新】

令和 5 年度第 16 回里山倶楽部
ハンノキ林東コナラ林(A07-11)のナラ枯れ大径木伐採(伐採更新)

日 時)2023年12月2(土) 9:00〜12:00 快晴
場 所)生田緑地 ハンノキ林(A07-11、01)
参加者)加登勇司、吉澤正一
事務局)岩田臣生                   計 3名



大径木伐採も行なうようになったのは、萌芽更新地区のヤブ状になった暗い雑木林を明るくして、補植されたクヌギなどを育てるために始めたものでした。
この時の大鋸の刃長は37cmでした。
芝生広場上雑木林の大径木伐採を始めてからは、刃長65cmの大鋸を使っています。
この鋸であれば、私たち市民が行う、雑木林の生物多様性保全の活動では充分だと思います。
ただ、雑木林の中では多様な落葉広葉樹が枝を広げていますので、重心方向に倒すだけでは掛かり木になったり、後の処理に困ることがあるので、 ロープで引っ張って、伐倒方向を調整します。
萌芽更新地区で始めた頃は、皆でロープを引っ張っていましたが、芝生広場上雑木林の活動以降は、ロープ・プーラーという道具を使っています。

ハンノキ林東コナラ林(A07-11)のナラ枯れ大径木は6本を確認していますが、その中の1本を選びました。
受口を伐り始めたところで、竹林に行って、ロープを張る時に必要になる竹竿を入手してきました。
この竹竿は、以前に伐採して転がしてあったものですが、軽くなっていて、使い易いものでした。
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ロープの張り方、伐倒方向は、事前に検討していた通りに行うことにして、竹竿を使って、5mほどの高さの所に、ロープをかけました。
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滑車は、計画通り、ハンノキ林上の池に近い場所にあるサクラの大木に、ベルトスリングをまわして、セットしました。
そこから、北にロープを張って、少し心許無いと思いながら、直径10cmほどの低木に、ローププーラーをセットしました。
この低木で問題無ければ、伐倒木による危険も無く、良い場所だと思いました。
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伐倒方向を制御するためのロープを張り終えてから、追い口を伐り始めました。
カシナガに加害された枯損木のつもりでいましたが、単に枯れているだけとしか思えない材の状態で、簡単には伐れませんでした。
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樹木が倒れ始める時の小さな音が始まったところで、一人はロープ・プーラーの所に移動しました。
しかし、材はしっかりしていて、ツルを効かして少し倒れたものの、受け口を完全に閉じたところで止まってしまいました。
対象木の太さに対して受け口が小さかったようです。
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伐倒できました。
伐倒した材は、事前に伐採しておいたヤマハゼの切り株の上に載っていました。
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伐倒した材の先端の方から、伐れるところを伐って、片付けられるだけ片づけました。
昨年度までは、指定管理者の遠藤さんに、チェーンソウを使って、玉切りにしていただいていましたが、異動になったため、今回は三門さんにお願いしました。
運べる大きさにしてもらえれば、デッキや木道の下に移せると思います。
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集合写真を撮りました。
背景に、伐倒した材が見えるように、おかしな並び方をしました。
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それから休憩して、生田緑地の谷戸の田圃で収穫した玄米のおにぎりを食べてもらいました。
里山の自然学校として行っている谷戸の田圃の田植えも、稲刈りも、今では、里山倶楽部の応援なしにはできません。
事務局長をしていたカミさんは、正月に緊急入院して、要介護5、身体障害者一級になりましたが、 里山倶楽部などの活動のための少数のおにぎりなら、つくれるまでに回復しました。
応援してくれた皆様に感謝申し上げます。
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この地区のナラ枯れ大径木伐採については、どのように行えば良いのか、悩んでいましたが、今回の活動で、何とかできそうだという見通しがたちました。
後は、イヌシデやヤマザクラなどの大木があるので、伐採更新としては、どのような目標を考えるかということになります。
これは、大径木伐採を進めながら、考えていきたいと思います。

かわさき自然調査団の活動

特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for nature Research and Conservation