令和 4 年度第 22 回里山倶楽部 <ハンノキ林東地区の伐採更新(大径木伐採)> 日時 2022年12月10(土) 10:00〜13:00 晴 場所 生田緑地 ハンノキ林東地区(A07-12) 参加者 伊澤高行、加登勇司、北川英樹、野下智洋、吉澤正一 事務局 岩田臣生、岩田芳美・・・7 名 生田緑地整備事務所裏のエノキの枯葉が散って、ヤドリギが姿を現しました。 外壁には、カバエダシャクがいました。 谷戸に降りると、アズマネザサの茂みなどから、小さな野鳥が数羽、飛び出したり、飛び込んだりして、出迎えてくれました。 ハンノキ林東地区の急斜面の伐採更新として大径木伐採を始めてから、7日目になります。 まず、前回長時間かけて外したかかり木の片付けを行いました。 この日の伐採対象は、斜面中腹で大きく枝葉を広げていて、更新中の実生の発芽成長を妨げると思われるイヌシデにしようと考えていました。 しかし、斜面内に倒す前提で、伐倒方向を検討したら、園路沿いに生き残っているコナラが邪魔になっていることが分かりました。 ナラ枯れコナラと異なり、両方とも、枝葉を広げていましたので、かかり木となって止まるか、弾かれて、ハンノキ林に落ちるか、どちらかになると想像されたのです。 そこで、そのコナラの伐採を先行することにしました。 そうは言っても、狭い急斜面で、ハンノキ林に落とさない伐倒にしなければなりません。 ロープを取り出したら、前回の活動時に結んで繋げたロープが、結ばれた状態のままでした。 これは、私のミスですが、強い力で引いているので、解けません。 解けなければ切断することも覚悟しましたが、ロープの張り方を調整して、繋げた状態で使ってみることにしました。 伐倒対象コナラの幹の高い位置に、竹竿を使って、ロープをかけました。 また、牽引ロープをどのように張って、斜面内のどこに倒すかは、見通しの良い地点に立って、見て、また牽引ロープを張ってみて、考えています。 今回、ロープを張るための滑車をつける場所は、伐採済の伐り株を利用することにしました。 しかし、この辺りは、丁度斜度60度の最急勾配の斜面であるため、ロープが転がっている材や、園路の手摺を擦りそうになるために、ロープ・プーラーの設置場所選びは手間取りました。 ロープを張り終えてから、伐採対象のコナラの受け口を伐り始めました。 伐採対象の樹高はかなり高く、ロープをかけた位置は、横から見ると、下から3分の1程度に過ぎませんでした。 そして、幹は谷側に傾いていましたので、ロープを張る方向は、もっと上方向でなければならなかったことが、倒してから知ることになりました。 やがて、コナラは黄葉を散らして倒れました。 ただ、オオモミジの山側に倒したかったのですが、谷側に倒れました。 伐倒方向は少し失敗しましたが、斜面下端部に帯状に残しておいたアズマネザサの茂みを樹冠部分が叩いて、斜面に対して縦に転がりました。 直ぐに、ロープを回収しました。 ハンノキ林側に落としてしまった樹冠部の枝を伐り落して、回収しました。 生田緑地米のおにぎり等で休憩して、活動記念の集合写真を撮りました。 材の片付け作業を行いました。 失敗もありましたが、怪我人を出すことなく、この日の活動を楽しく終えました。 ハンノキ林では、トキリマメが紅い殻の中に黒い種子をつけていました。 ヤブムラサキが紫色の実をつけていました。 |