令和 4 年度第 10 回里山倶楽部 <夏の萌芽更新地区のアズマネザサ刈り> 日時 2022年 7月 9(土) 10:00〜13:00 曇時々晴 場所 生田緑地 萌芽更新地区(A06) 参加者 伊澤高行、岩渕裕輝、加登勇司、北川英樹、北澤千晴 事務局 岩田臣生、岩田芳美・・・7 名 熱い日が続いていますが、樹林の中なら動けるかも知れないと思い、活動することにしました。 2017年から本格的に始めた萌芽更新地区の大径木伐採は、今年 3月に、残していたアカシデを伐採して、ほぼ終了しました。 伐採した樹木からの萌芽は順調に成長していると思います。 今回は、これらの萌芽株の保護のために、萌芽株の根元周りのアズマネザサを刈ることにしました。 2008年1月の市民部会で合議した目標植生「萌芽更新を観察できる雑木林」が、達成されつつあるように感じています。 そこで、萌芽更新の観察路を設定する必要があると思いました。 今回は、萌芽株を観察する場所として良さそうな位置に目印をつけてみました。 設定する観察路が通過しなければならない地点を押さえるためです。 急な思いつきでの準備でしたので、暫く使わなかったホタル・ランタンを材料にして、竹串をつくり、頭部に黄色のガムテープを貼ったものを目印にしてみました。 このために、萌芽更新地区上の木道上に着いてから、説明を行って、ガムテープ貼りを行い、手分けしてアズマネザサ刈りを行いながら、目印つけを行ってもらいました。 里山倶楽部参加者のアズマネザサ刈りは、基本的に、アズマネザサだけを刈る活動としていますので、時々、活動ができるように、込み合った枝を伐り落とすなどの手助けも行いました。 いつもより少し早めに、中間の休憩をとりました。 周囲を観察していた人が、揺籃がいくつも付いた樹木を見つけました。ただ、樹種名は分かりませんでした。 休憩後も、活動を継続しました。 ヤブ状態の茂みが残されそうだったので、ヤブを解消するための枝落としや、除伐などを行っていたら、ハンショウズルの実が数個集まっているのが見つかりました。 萌芽株の根元周りのアズマネザサを刈り、萌芽更新観察路を設定するための地点の一つとしての目印(竹串)立てが進むと、観察路にすべきルートが見えてきた場所もできました。 集合写真を撮り、この日の活動を終了しました。 この日の萌芽更新地区では、林床のヤマユリの蕾は白くなっていました。 また、林内を飛びぬける黒いアゲハチョウやコミスジなどのほか、ハネナシコロギス、トホシテントウ、クサカゲロウなどの昆虫に出会いました。 ハネナシコロギスは、ブナ科樹木に依存する傾向があるらしいので、クヌギ、コナラの多い萌芽更新地区の雑木林の林縁で見られたことを嬉しく思いました。 今回の里山倶楽部は、週末の大径木伐採などの里山倶楽部の活動を楽しんでいる常連の参加者が殆んどでしたので、活動は任せられました。 また、林内では、様々な生きものとの出会いもありました。 暑さはどうにもなりませんが、雑木林の変化を感じながら、活動を楽しませてもらうことができました。 |