第 02 回里山倶楽部<皆伐更新地区周囲のアズマネザサ刈り> 日時 2021年 4月10日(土) 10:00〜13:00 場所 生田緑地 皆伐更新地区 A14 参加者 東 陽一、岩渕裕輝、北川英樹、加登勇司、伊澤高行 佐藤功一(中3) 滝島麻由、一加(中3)、 河野 実(初参加) 事務局 岩田臣生、岩田芳美 11名 生きものの季節が 1〜2 週間早くなっていて、キンランが咲いています。 キンランは絶滅危惧II類の植物ですが、生田緑地に来れば観察できる植物として、生田緑地では、皆が楽しめるように、皆が大切にしています。 西口のトイレの壁に、ツマジロエダシャクが止まっていました。 昆虫班の横田団員に教えてもらったのですが、幼虫越冬で、例年より 2 週間早い出現とのことでした。 エナガの繁殖期は、他の野鳥に比べて早く、幼鳥がつくるエナガ団子が観られました。 これは、丁度、これを観察中の生田緑地の自然のファンの方に教えていただきました。 実は、この方と愛犬には、緑地内で、良く出会っていて、ゲホウグモを見つけて、教えてくれたのも彼でした。 皆伐更新地区は、20m×20m のコナラ林を 2010年末に皆伐した地区です。 翌年は裸地となっていましたが、生田緑地の雑木林のポテンシャルは高くて、皆伐というインパクトによって、それまで眠っていた埋土種子が発芽してきましたので、 それを育てて樹林づくりを行い、更新管理 8 年目には、若いコナラ林に蘇りました。 その後も、木々は成長し、林内は少しずつ暗くなって、高木は下枝を枯らすようになりました。 一方、周囲の樹木やアズマネザサは、皆伐によってできたギャップによって明るさを得ることになり、 皆伐地区周囲のコナラは下枝を復活させて活力を取り戻し、アズマネザサはより繁茂し、皆伐更新地区の周囲に城壁の如きヤブをつくりました。 また、2014 年 11月からは、皆伐更新地区の東南域に侵入したモウソウチクを除伐する活動も進めてきました。 モウソウチクの除伐によって明るくなった林床には、コナラの実生が展葉しています。 今回の里山倶楽部では、参加してくれた皆さんのマン・パワーによって、この二つの地区の間のアズマネザサのヤブを取り除きたいと考えました。 道具は、桑切鎌、お好みで、刈込鋏、枝切鋏、剪定鋏などです。 今回刈ったヤブの中に生えていたモウソウチク 1 本は除伐、放置されていた枯れ竹も片付けました。 皆伐更新の過程では、地区内の林床のアズマネザサは頻繁に刈っていましたが、周囲には手が回りませんでした。 外周のアズマネザサのヤブは簡単に刈れる量ではありません。 しかし、一部の空間がつながって、簡単に往来できるようになりました。 まだまだ、アズマネザサのヤブは続いており、空間の一体感はありませんが、この二つの対照的な樹林を観比べながら保全管理するという楽しみが湧いてきました。 |