里山倶楽部 A
【2019/5/4 更新】
第 2 回里山倶楽部A(セリバヒエンソウ駆除)

日時 令和元年(2019) 5月 4日(土) 10:00〜15:00
場所 生田緑地 梅畑、上の田圃地区
参加者
   5年目 鈴木麻美、眞之介(小5)
   4年目 新井みどり、康介(小4)
      藤村望美、渓(小4)、花(幼児)
   2年目 小野寺まなみ、柚月(中1)、花柑(小5)
      佐藤奈緒、天音(小4)
(かわさき自然調査団市民部会事務局)岩田臣生、岩田芳美   14 名

セリバヒエンソウは、中国原産のキンポウゲ科の植物で、明治時代に渡来し、東京を中心に分布、特に、相模原市、川崎市に多いとされています。
私たちが多摩丘陵在来の動植物の棲息環境を保全している谷戸では、林縁の明るい木陰の湿潤な草地に広がります。
土が柔らかい場所に生え、簡単に抜き取ることができるのですが、発芽時期に幅があるのか、草丈 40cm 程のものもあれば、10cm 程で開花、結実しているものもあります。
また、一度駆除活動を行った場所でも、2 週間も経つと、遅れて発芽してくるものが次々に成長、開花し、開花後直ぐに結実します。
効果的な駆除方法が見つからないまま、只管、見つけて抜き取る駆除を行っていて、先が見えません。

今年は 10 連休の中の土曜日になったためでもないでしょうが、駆除活動に参加してくれる人は少ない里山倶楽部となりました。
生田緑地整備事務所前に集合し、周囲を観察しながら、谷戸に降りました。

ハンショウヅルの花が開き始めました。
昨年は、開花した日に花を摘み取られてしまいましたので、自然のものではあるが管理しているものだと分かるように、蔓が絡める棒を立ててあります。
ハンショウヅルは種子の形状が面白いので、これを観察できるように、花を摘み取ることはしないでほしいと思います。
里山倶楽部A
ハンノキ林に近づいた辺りから、キビタキの声に包まれるようになります。
ハンノキ林の林床には、沢山のホウチャクソウが咲いています。
葉上に、ニッポンヒゲナガハナバチ?が、陽光を浴びて、ジッとしていました。
里山倶楽部A ニッポンヒゲナガハナバチ?
梅畑に着いて、直ぐに、セリバヒエンソウの駆除を始めました。
昨年の駆除活動にも参加してくれた人たちなので、細かい説明は不要でした。
里山倶楽部A 里山倶楽部A 里山倶楽部A 里山倶楽部A

田圃の水が少なくなっていたので、水漏れを調べて、水漏れ穴を塞ぎました。(活動を終了する頃になって、やっと水面が広がっていました。)
田圃には、10 日程前に入ってきたカルガモの夫婦が居ついていました。
オタマジャクシで遊んでいた子どもたちの話では、オタマジャクシは手足が出始めているようです。

木陰で、お弁当にしました。
里山倶楽部A
皆さんが休憩している間に、下の田圃地区やヨシ原地区の様子を見に行きました。
シオヤトンボ♂がいましたが、1 匹だけでした。

木道わきの葉上にカナヘビが休んでいました。

ウシハコベが群落をつくっている所がありました。

午後も、活動を続けました。
セリバヒエンソウは、10cm 程の小さなものまで、花や実をつけていて、数は限り無く、もっと上手い方法は無いものかと思うのですが、・・・。
里山倶楽部A 里山倶楽部A 里山倶楽部A 里山倶楽部A 里山倶楽部A

梅畑の活動に並行して、上の田圃下の草地のセリバヒエンソウ駆除も行いました。
この草地には、オニタビラコ、ヤブタビラコなどが咲いていました。
里山倶楽部A
4 月末に中大型哺乳類調査の定点カメラ設置のために歩いた時に見られたセリバヒエンソウの花は少なくて、抜き取りながら歩いたのですが、 この日は広い範囲に広がっていて、大きさも様々でした。
草むらに入って駆除をしていると、隠れていた様々な小さな昆虫が見つかりました。
クビキリギス成虫、ナナホシテントウの成虫とアブラムシを銜えた幼虫、クロハネシロヒゲナガ♂、 ウスイロクビボソジョウカイ?などが、また、昨年と同じ場所にフクログモ科と思われる、同じ色形のクモがいました。
里山倶楽部A ナナホシテントウ幼虫 クロハネシロヒゲナガ ウスイイロクビボソジョウカイ フクログモ科?
このような薄暗い場所に入る子がいるとは予想していませんでしたが、どうも、定点カメラに撮影された子どもがいるようでした。
里山倶楽部A
集合写真を撮って、活動を終了しました。
活動中、天気は良く、暑いぐらいでしたが、終了する頃になって、怪しい雲行となり、雷鳴がとどろき、急いで帰途につきました。
里山倶楽部A

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