里山倶楽部 B
【2019/2/16 更新】
萌芽更新地区の大径木の伐倒(続)

日時 平成31年(2019) 2月 16日(土) 10:00〜14:00 曇一時晴
場所 生田緑地 萌芽更新地区 A06-1a
参加者 東 陽一、北川英樹、三上正徳
  (かわさき自然調査団市民部会事務局)岩田臣生、岩田芳美         5 名


  萌芽更新地区の植生管理の経過


平成 30 年度里山倶楽部Bの最終回である今回は、萌芽更新地区の萌芽更新を目的とする大径木伐採の続きを行うことにしました。
萌芽更新地区では、この伐採が終われば、萌芽更新を楽しみながらの保全活動に移れると考えています。
今回は少人数の活動です。
どこまでできるかは分かりませんが、対象樹木を前にして、目的を確認しました。

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倒す方向を確認して、受け口を伐ることから始めました。
気になるのは、隣接する大きなサクラにかかってしまう可能性が高いということです。

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伐採できたと思ったら、心配が的中して、上端側はしっかりサクラの枝と絡み合ってしまい、しかも、下側(伐採した伐り口)は伐り株の上に載ったままでした。

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そこで、伐採した材をロープで引っ張って、引きずり下ろすことにしました。

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引きずり下ろすことはできましたが、材が重かったため、斜面に突き刺さってしまい、倒れてくれませんでした。

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上方はサクラの枝につかまり、下方は穴の中で別の木の根につかまっていてどうすれば良いのか分からなくなりました。
先ずは、かけてあったロープをそのまま引っ張って倒せるかどうか試してみましたが、倒れませんでした。
下の方は深く潜っているようだったので、スコップを持ってきて、引っ張り出せるように掘ってみました。
すると、太い木の根に挟まれていることが分かりましたので、その根を伐って、根本側にロープをかけて、引っ張ってみましたが、この人数ではどうにもなりませんでした。

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仕方なく、危険を承知で、下方 2m ほどの所で伐って折ることにしました。
皆さんは「ダルマ落とし」と呼んでいました?

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伐倒がうまくいかず、手間取っている間に、前回伐採した木の伐り直しや、A06-3 地区のアズマネザサ刈りも行いました。

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無事伐り折ることができましたが、まだサクラにかかった上の方は外れず、再度、ロープをかけて引っ張ってみました。

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それでも動かなかったので、手が届くようになっていた下枝を伐り落としました。

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ロープをかける位置を上の方に移して、また、引っ張ってみました。

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それでも、やはり動きませんでしたので、もう一度、危険を承知で、下から 2m ほどの所で伐り折ることにしました。
その間、萌芽株の上を覆っていた近くのエゴノキ?も伐採しました。

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この伐り折る作業ができたら、上方の枝の絡み合いも解けて、倒すことができましたので、材の片付けを行って、今回の活動を何とか終えることができました。
枯葉をつけたクヌギの萌芽枝は、1998 年末に国庫補助事業で萌芽更新地区づくりで伐採した時に補植したクヌギで、改めての萌芽更新地区づくりのための活動の中で、 2 年前に伐採したものです。

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最後に集合写真を取って、帰途につきました。

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今回伐採した樹木は、急な斜面に、 4 本に株立ちした状態で大きくなっていて、周囲に伐倒の邪魔になるものもあることから、どのように伐採していくかが難しいと思っていました。
そのため、イメージとしてはシミュレーションを繰り返して、準備したつもりでしたが、久し振りに失敗してしまい、それをカバーするには人数が少なくて、パワー不足であったと思いました。
しかし、このことが、参加者のやる気スウィッチを押したようで、残る 1 本を事務局(水田ビオトープ班)に任せるのではなく、自分たちにやらせてほしい、もう 1 回開催してほしいと言い出しました。
そこで、日程は、今回の参加者の都合を優先して、里山倶楽部Bのメーリングリストで話し合って、里山倶楽部特別回を開催し、萌芽更新地区の萌芽更新目的の伐採の最終回を行うことにしました。
里山倶楽部の参加者には、もっと積極的に、生田緑地の自然に目を向けて、考えて、行動してほしいと考えていましたので、望ましい変化だと受け止め、期待しています。

かわさき自然調査団の活動

特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation