萌芽更新地区の大径木の伐倒
日時 平成31年(2019) 1月 19日(土) 10:00〜13:00 快晴 場所 生田緑地 萌芽更新地区 A06 参加者 東 陽一、大谷絵利佳、加登勇司、北川英樹、丹野光男、政野祐一、吉澤正一 (かわさき自然調査団市民部会事務局)岩田臣生、岩田芳美 9 名 萌芽更新地区は、1998年末に国庫補助事業によって、伝統的な植生管理である萌芽更新を行っている様子を観察できる樹林づくりを目指して、コナラ林(1200平方メートル)を伐採し、 クヌギなどの補植も行った区域です。 しかし、伐採後の植生管理が行われていなっかったために、目標植生とは異なる樹林になっていることを 2008 年 1 月の市民部会において確認し、話し合った結果、 改めて萌芽更新地区と呼べる樹林を目標に伐採更新を続け、 2016 年には概ね方向修正ができ、萌芽更新が可能な樹林になったと判断し、 2017 年から本格的に萌芽更新目的の伐採を始めた区域です。 萌芽更新地区の植生管理の経過 今回の里山倶楽部Bは、萌芽更新地区の大径木の伐倒を行いました。 萌芽更新地区の大径木の伐倒は 2017 年 1 月から始めて、今年で 3 年目となりました。 間もなく、萌芽更新地区と呼べる樹林になると考えています。 活動する萌芽更新地区の上の園路で、活動についての説明をしました。 A06-1a A06-1a の 4 本株立ち@(下の写真の斜面中程の大径木)の伐採は傾斜地での活動になるので、東、丹野が担当し、その下の落葉溜め脇に育っていた樹木Aは大谷、北川が担当しました。 落葉溜め隣は地面が平坦なので、Aの伐倒は安全だと思いましたが、株立ち大径木@の下側になるので、上側の状況に応じて避難しなければなりません。 A06-1b A06-1b のミズキB 1 本は、政野、加登、吉澤の 3 人に担当してもらいました。 ミズキBは根本下から急斜面になっていますので、斜面の上での作業だけで行うことにしました。 風の無い、冬の陽光に溢れた谷戸には、頻繁に来園者が通行していましたので、伐倒のタイミングには区域周囲の園路の通行を止めさせてもらいましたが、 下側の園路で物珍しそうに立ち止まって見ている来園者には安全な場所に移動してもらいました。 伐倒に伴う風に乗って、小枝などが飛んでいく可能性もあります。 続けて、A06-1a 側の株立ち木@の 2 本目の枝(幹)の伐倒も終わりました。 しかし、斜面の株立ち樹木の下側の枝(幹)の倒れる方向を大きく変えることはできませんでした。 もしかすると、倒れた材を受け止めてくれるかもしれないと思った樹木Aにはぶつからずに、Aと木道との間に倒れて、手摺の一部を脱落させるという事故を起こしました。 しかし、T字金具が抜けただけで、手摺が折れた訳ではありませんでしたので、今冬の伐倒活動を終えてから、金具を付け直してもらえれば済むことと分かり、ホッとしました。 この片付けは全員で行いました。 集合写真を撮って、休憩しました。 今回は、生田緑地米のオニギリと、焼いた安納芋、ミカンなどでした。 伐倒した材を少し片づけてから、一番北側のAの伐倒も済ませました。 余裕ができたところで、昨年の台風の時に折れて、萌芽更新地区のシンボルツリーである株立ちクヌギの途中に引っかかっていた落枝は危険なので取り除きました。 A06-1b の伐倒したBの枝が園路に出ている所があったので、園路(階段)に近い場所の枝を片付けました。 しかし、全体の片付けは次回(2月)の活動で行うことにして、この日の活動は終わりにしました。 この日の西口トイレでは、ウスバフユシャク(オス)、ウスモンフユシャク(オス)、多分、ヤマノモンキリガだろうと思われるモンキリガの仲間が観察されました。 |