日時 2018/5/19(土)10:00〜13:00 曇
場所 桝形山北尾根地区 A25-1, 4, 5
参加 浅井禎和、甘利 洋、岩渕裕輝、加登勇司、北川英樹、三上正徳、吉澤正一
(里山倶楽部事務局)岩田臣生、岩田芳美 9名
平成30年度第2回里山倶楽部Bは、桝形山北尾根のアズマネザサ刈りを行いました。
A25-5
桝形山から戸隠不動尊跡へ向かって伸びる尾根の下半分は幅があって、勾配も少し緩くなっています。
尾根上の園路の東側(A25-5)については、里山倶楽部(2012/9/15)、
(A25-4)も加えて里山倶楽部(2017/5/20)においてアズマネザサ刈りを行いました。
昨年、アズマネザサ刈りを行った範囲のアズマネザサは一様な低さに抑えられていましたが、雑木林としては、どことなく魅力が減少していると感じました。
草本層は、タマノカンアオイは生育しているものの、草本植物の種数が少なく、勢いが無いとか、低木層のヤマツツジが葉を茂らせていないとか、そんなことが与える印象かも知れません。
草本層、低木層、亜高木層を構成する植物が非常に少ないことが、こうした印象を与えているのかも知れません。
A25-1
城山下谷戸に降りる急勾配の階段の両側は 2010/12/11、2013/7/20
にアズマネザサ刈りを行っています。
約 5 年間、放置してありましたが、裾部を除けば、アズマネザサの繁茂は予想外に小さいものでした。
また、アオキ、ヤツデを除けば、実生が非常に少ないとも思いました。
階段の上には、沢山のヤマザクラの実が落ちていましたが、ヤマザクラの実生は 1 本も見つかりませんでした。
裾部にあったアオイスミレも消えていました。
中間の休憩を取り、集合写真を撮りました。
A25-4, 5
休憩後は、尾根上の園路の両側(A25-4,5)のアズマネザサ刈りを続けました。
園路の西側(A25-4)には大きなヤマツツジが数本あったと思ったのですが、葉が少ないのか、低木層の存在感が薄いのが気になりました。
大木がつくる景観も魅力的ではありますが、雑木林の持つエネルギーが年々衰退しているように感じてしまいました。
園路沿いのアズマネザサ刈りは、そこに花が咲いてくれるようになることを期待しています。
そうした変化を起こせないのであれば、多様性を引き出せないのであれば、アズマネザサ刈りだけ行っていても意味が無いと思ってしまいます。
どこかに適度なギャップをつくって、インパクトを与え、雑木林の活力を増大させる必要があるのではないかと思います。
今までの里山倶楽部は、事務局が具体的な活動計画を立てて、参加者は思い思いに楽しんでもらうことで考えていましたが、
当該地区の具体的な植生管理については、メンバーが観察調査し、アズマネザサ刈りだけを続けていた場合の将来イメージを想像し、
こうなって欲しいと期待するイメージとの違いを確認し、望ましいイメージに近づけるための方法を考え、メンバー間で意見交換を行い、
取返しのつく範囲で実施すべき植生管理を合議し、実行して、その結果を調べて考えるというやり方を試してみたいと思いました。
新たな里山倶楽部の実験です。
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