萌芽更新地区のアズマネザサ刈り
日時 平成29年(2017) 11月 4日(土) 10:00〜15:00 晴 参加者 1年目 新井康悦、新井みどり、新井康介 (かわさき自然調査団)藤間A子 (かわさき自然調査団市民部会事務局) 岩田臣生、岩田芳美 6名 9〜10月は雨続きで、様々なイベントが中止になりましたが、この日はに晴れて、気持ち良く活動できた里山倶楽部でした。 連休中日ということで、参加者は少なかったのですが、気になっていた萌芽状態の確認ができました。 萌芽更新地区上部にあったウバユリの実が熟していました。 まずは簡単に萌芽更新地区についての説明を行い、この日の活動、アズマネザサだけを刈ることをお願いしました。 今年1〜2月に伐採した伐り株からの萌芽が、あちこちに存在感を誇っていますが、様々な実生などの低木層も繁茂していて、ササ刈りをしている姿は埋もれて見えなくなります。 お昼は地区上側の木道上でお弁当を食べました。 その目の前の草地の草の葉裏に、アカスジキンカメムシの幼虫がいました。 また、上から降りてきてフワフワ漂っている黒いものがありました。よく見ると、アリグモでした。 ムラサキシキブには、紫色の実がついていました。 辺りからは、ヒヨドリ、シジュウカラ、エナガ、ガビチョウなどの声が聞こえる場所で、お弁当を食べながらの生物観察でした。 午後も同じ活動を継続しました。 萌芽更新できなかった、古い伐り株にタヌキノチャブクロが群生していました。 この日の参加者全員です。 この日は、他にもキノコが沢山ありましたが、玉切りしたハンノキの倒木に生えたキノコは圧巻で、食べられたら・・・と思ってしまいました。 今年1〜2月に伐採したクヌギ・コナラ・イヌザクラ等の萌芽は5月、無数のアブラムシに覆われていましたが、何とか駆除できて、萌芽枝を伸ばしていました。 今回の一番の目的は、伐り株の周囲のアズマネザサを刈り、混みあった萌芽枝を整理することでしたが、何とか、やり終えました。 この切り株だけは、細い枝が沢山伸びていて、そこに、クリオオアブラムシが群がっていました。 余りに多いクリオオアブラムシでしたので、ザっと、葉で包むようにして潰しました。 少しは数を減らせたと思いますが、どうなるでしょうか。 萌芽枝も間引いておきました。 夏になっても萌芽してこないと騒いでいたクヌギがアズマネザサのヤブの中で細い萌芽枝を伸ばし、2〜3枚の葉をつけていました。 切断面の縁には、何やら、菌類でしょうか、木屑を集めたようなものが見られました。 来年の萌芽を期待して、周囲のアズマネザサを刈り、ヤブムラサキ、ゴンズイなどを小さくしました。 次の写真は、2014/1 に伐採したクヌギです。 上空にアカシデの樹冠が広がっています。 9月期の植生調査担当者から、アカシデの実生、幼木があったとの報告をいただいていたので、今回、アカシデの実生を探しながら、アズマネザサを刈っていたのですが、 見つけることができませんでした。 調査者も調査ミスだったと言い出してしまい、アカシデ実生の楽しみは来年以降に持ち越されました。 参加者からは、挿し木はできないのかという意見がありました。絶対できないとは言えないとしても、可能性は極めて低そうです。 この日の生物との出会い/ 上記のほか、コカマキリ、トホシテントウ(幼虫)、ザトウムシ、ヤスデ類、オトコエシ(実)など。 アカシデの黄葉が始まりました。 |