セリバヒエンソウ駆除
日時 平成29年(2017) 4月 29日(日) 参加者 7年目 工藤真貴子、思由(高2)、千穂(小6) 3年目 鈴木麻美、美舟(小6)、眞之介(小3) 2年目 猿谷久美子、明衣(小6) 池上陽子、豪一郎(小1) (里山の自然学校特別回として)福田公成(小5) 杉本孝、貴子、大知(小4) 田村成美 (かわさき自然調査団市民部会事務局)岩田臣生、岩田芳美 17名 生田緑地の谷戸の草地のセリバヒエンソウが凄い勢いで繁茂して、咲いています。 セリバヒエンソウは中国原産のキンポウゲ科の一年草で、明治時代に渡来したらしいのですが、ネット検索をすると神奈川県川崎市、相模原市の平地〜丘陵に広く分布とあるのです。 分布の偏りの原因は分かりませんが、生田緑地の在来の自然を守ろうとする立場としては、なんとか駆除したいと思いました。 シラユキゲシもそうですが、生田緑地の谷戸では、中国原産の外来種が暴れています。 セリバヒエンソウの駆除は、4〜5月に何回も、徹底的な抜き取りを行わなければならないと考えています。 そこで、昨年から里山倶楽部Aのプログラムにセリバヒエンソウ駆除を組み入れ、今年は、この日(4/29)と 5/6 に実施することにしました。 里山倶楽部Aの皆さんの活動を見てきて、セリバヒエンソウ駆除は里山倶楽部Aの皆さんの力なら解決できるだろうと思いました。 それから、非力な子どもたちでも、細かい作業ができるなら可能なので、里山の自然学校の参加者にも声をかけてみました。 生田緑地のフィールドを歩くには一番良い季節だと思います。保全活動を通して、自然に接してもらうことも大切だと考えています。 大型連休初日でしたが、里山倶楽部Aの 10 人が、里山の自然学校からは 5 人が参加してくれました。 今回の活動場所は、梅畑としました。 昨年も駆除しているのに、減るどころか、増えているようにさえ感じられました。 本当にお母さんたちのパワーは凄いと感心してしまいます。 抜いたセリバヒエンソウから種子が落ちないように、袋にいれましたが、その袋の数がどんどん増えていきました。 作業に飽きた子どもたちは遊び始めました。 そんな子どもたちが、テーブルベンチの裏側(下側)に沢山のコカマキリの卵鞘を見つけました。 この谷戸のコカマキリが何処で産卵しているのかが、今まで分かりませんでした。 大人は見ようともしない場所です。 子どもたちは凄いと思います。感謝です。 記念に集合写真を撮りました。 ここで、一旦解散して、午前中だけ参加の皆さんは帰りました。 木陰でお弁当を食べました。 田圃にはカルガモが 1羽来ていました。 子どもたちは、オタマジャクシで遊ぶことを省けないようです。 子どもたちを残して、萌芽更新地区下の園路沿いのセリバヒエンソウを駆除することにしました。 萌芽更新地区では伐採しないでおいたサワフタギが花を咲かせ始めていました。 それを観ようと、斜面を登ろうとした時、サワフタギの奥の奥のアカシデの辺りから、ピーーーというトビの鳴き声のような鳴き声が聞こえました。 すると、それに呼応するように、カラスが数羽騒ぎ始めました。 この鳴き声と騒ぎを 2〜3 回繰り返したかと思ったら、落ちるように、大きな鳥が現れました。 カラスが 3 羽、周りから追い立てていました。 10m程の所まで来た所で、方向転換し、奥の樹林に、塊となって消えましたが、騒ぎは暫く続きました。 羽をいっぱいに広げた姿は、大きく、迫力があり、しっかり見たはずなのに、特徴を思い出すことができません。 瞬間の驚き体験でした。 萌芽更新地区に入ってみました。 1〜2 月に伐採したクヌギ、イヌザクラの中には、萌芽を始めた切株もありました。 7月までには、萌芽してくれるでしょう。 一昨年蒔いたドングリも、この地区に植えたいと思います。 植生調査も始めましたから、実生など、小さな樹木に目印をつける活動もやらなければならないでしょう。 萌芽更新地区下の園路沿いのセリバヒエンソウは、既に、何度も抜いているせいか、見つかる範囲の駆除は比較的容易に済ませることができました。 |