生田緑地の植生管理

2009年度市民部会第7回
《菖蒲池南谷戸の植生管理を考える》


日時 2009/10/17(土)10:00〜13:00
場所 生田緑地
参加 長田海音、前田 宏
   山口泰民(北部公園事務所)
市民部会事務局 岩田臣生、岩田芳美

昨年度、国士館大学の磯谷先生に指導して戴き、現地に地勢線を描いた谷戸について、目標植生を決め、植生管理を考えることが今回の目的です。
小学5年生が一人参加してくれ、早い時間に集合場所に来てくれたので、昨年の活動の概要、微地形の話、今回の活動の目的などについて事前説明を行いました。


菖蒲池南の四阿に集合して、活動目的等についての説明を行いました。

まず、谷頭凹地のE1の奥に入って、谷から斜面を観察しました。

次に西側の園路を登り、園路沿いの樹林の様子、北側の斜面C1を観察し、要所要所で話し合いながら進みました。 ヒサカキが茂り、下草の無い、荒廃した雰囲気の樹林がB7、B6、B5と続きます。

谷戸の南東側の園路から谷戸を観察し、意見交換を行いました。

上部谷壁斜面のB3、B1には降りて観察しました。

最後に四阿に戻って、植生管理について意見交換をしました。


評価 優占種 特記事項 大事に育てたいもの 排除したいもの
高木層 7.2 コナラ、ヒノキ、シラカシ 大きなアカマツがある
ヒノキが独特の景観を形成
モミ、コナラ、アカマツ 比較的細い常緑針葉樹
亜高木 4.2 ヒサカキ、シラカシ モミがある
ヒサカキが茂り、下草が無い
落葉樹が無い
  ヒサカキの林が暗い雰囲気をつくっている
低木層 2.7 アオキ、ヒサカキ、アセビ、ヤブツバキ アオキが多い
シュロが群落を形成
ヒサカキ
ヤブムラサキなどが少ない
  アオキ、ヒサカキ
草本層 アオキ、ネザサ シダ、ジャノヒゲ、ヤブラン
実生が多い
落葉樹の実生、希少種 アオキ、ネザサ、ヤツデ、シュロ

目標植生 高木層は現状程度とし、雰囲気の明るい雑木林
谷底の部分はタマアジサイなどが咲く状態

微地形区分名 当面の植生管理 実施時期 実施主体
A、B1〜B4 ササ刈り、細目のヒノキ等の伐採   
B5、B6 ヒサカキを伐採する 2009年度実施市民部会
B7 ヒサカキを伐採する   
C1〜C6 草本層〜低木層のアオキを伐採除去
高木層のカシ類の間伐
  
D1     
E1 草本層〜低木層のアオキを伐採除去 2009年度 
E2〜E5     


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