令和 7 年度第 6 回樹林倶楽部(冬芽観察) 日 時)2025年12月21日(日) 9:00〜12:00 曇 場 所)生田緑地 市民活動室集合〜芝生広場上雑木林 参加者)藤間X子、佐藤登喜子、野口美年子、國弘明子 事務局)岩田臣生 計 5名 今年始動した樹林倶楽部が目指してほしいことは、「市民による植生管理のための市民による植生調査」だと思っています。 植生調査に関心のある市民がいるのだろうかという不安がありましたが、メンバー登録してくれた市民は18名になりました。 市民活動ですから、楽しめることが基本ですので、植物観察会のような活動が大部分になるかも知れません。 第6回樹林倶楽部は、自然探勝路から伐採更新中の雑木林で、冬芽の観察を楽しみました。 天気予報は雨でしたが、雨は降らず、曇空ながら、暖かく、雑木林で活動することができました。 藤間先生は、雨なら室内で冬芽の観察ができるように、枝先を採取して用意してくれていました。 しかし、生田緑地まで来たのだから、冬の雑木林を歩こうということになりました。 生田緑地整備事務所裏から自然探勝路に出て、落葉した樹木の観察を始めました。
雨は上がっていましたが、地面も、落ち葉も濡れていましたので、滑らないように注意して歩くことになりました。 木階段下のツノハシバミは、葉も蕾も無く、低い位置で観察できる冬芽はありませんでした。 このツノハシバミは、周囲のシラカシなどが繁って、辺りが暗くなっているためか、最近は開花しなくなっています。 この尾根路沿いのナラ枯れコナラが伐採されたことによって、明るくなった場所では、多様な植物が繁茂しましたが、 シラカシなどの常緑樹も活力を増して、辺りは一層暗くなった場所もあるように思われます。 ツノハシバミは、多摩丘陵由来の植物として大事にすべき樹木です。 この尾根路沿いの常緑広葉樹は適度に間伐して、尾根路に草本が観察できるように、明るくした方が良いと思いました。
芝生広場上雑木林の上の園路に来ました。 タチドコロの種子を観察できました。 ヤマノイモの仲間ですが、タチドコロも、多摩丘陵由来の植物であり、生田緑地では、この場所にだけ分布している植物のようです。 芝生広場上雑木林は伐採更新中ですが、区域縁辺部についての植生管理は行っていなかったことが幸いしていたと思います。 しかし、2〜3年後には、伐採更新の終期であるので、縁辺部の管理も始めることになると思います。 その時点で、雑木林の保護・保全、特に縁辺部の植生管理について、検討することになると思いますので、 その時には、タチドコロを保護できる植生管理を考えなければならないと思います。
サルトリイバラの赤い実も観察できました。
ここは、この雑木林の上端部に位置するので斜面を見降ろしたら、斜面中央部に、黄葉した大きなコナラ?が残っていました。
芝生広場上雑木林の林内に入りました。 ツノハシバミが沢山の雄花をつけていました。
伐採更新の大径木伐採の時に伐採してしまったエゴノキは、萌芽更新できそうです。
林内の樹木は小さいものが殆どですので、冬芽の観察には都合が良かったと思います。
クヌギ?の高い枝に、キジバトが止まっていました。
コナラこぶ病にかかったコナラがありました。
伐採したクヌギから萌芽枝が大きく育っていました。 このクヌギは萌芽更新すると思います。
試しに伐採したヤマザクラは萌芽していましたが、余りに細い萌芽枝なので、萌芽更新できるのかどうかは不明です。
冬芽だけでなく、葉痕も、冬の樹木観察の楽しみだと思います。
モリチャバネゴキブリの幼虫が現われました。 ゴキブリというだけで嫌われそうですが、雑木林の大事な掃除屋さんの一人です。
芝生広場上雑木林の伐採更新は、2020年1月のアズマネザサのヤブ刈りから始めて、大径木伐採は同年10月から2022年1月まで、合計18日かけて行い、 その後はアズマネザサ刈りを続けて、発芽した実生を育ててきました。 落葉樹が葉を落としている、この時期には地形が露わになって、活動時の休憩で世話になったベンチが見えています。 伐採していない樹木も、自然に発芽して成長している実生も、萌芽更新中の樹木もあり、多様な樹種が混在していますが、これからは、間伐も行って、 樹間を広げる活動も行わなければならないと思います。
ツチグリが出ていました。
ジャノヒゲが青い実をつけていました。
芝生広場上雑木林の調査活動を終えて、市民活動室に戻りました。 メンバーの一人から、倉本先生の植生管理計画について学習したいという要望がありました。 樹林倶楽部について 雑木林の伐採更新を行なっていると、植生が急速に変化していく場面に立ち会うことになりましたので、 その変化を科学的に記述しておくべきではないかと思いました。 藤間先生は、植物班と一緒に、1998年末に伐採した萌芽更新地区の萌芽更新の調査し記述していました。 更に、様々な雑木林に入って、そこの植生の記録を作成していました。 そこで、雑木林の植生調査について、藤間先生に相談しました。 また、植生調査を継続的に、多様な場面で行っていく必要があると考えて、市民活動としての植生調査の可能性を探ってきました。 行政計画となった植生管理計画に基づく植生管理が順応的管理になっていないという話題がありましたので、 植生調査を主目的とする市民活動を起こすことで、新たな市民協働の枠組みによる順応的植生管理への道づくりを模索したいと考えました。 植生管理のための植生調査を行なえる樹林倶楽部に育てたいと思います。
樹林倶楽部事務局へのメールは
かわさき自然調査団の活動
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