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ハンノキ林と湿地地区の水辺保全 日 時)12月4日(木) 9:00〜12:00 快晴 場 所)生田緑地 ハンノキ林(A07)、湿地地区(B05) 活動者)岩田臣生 今日は、ハンノキ林東側の水溜まり穴(03)を調べて、水溜まりにする活動を行っておいてから、湿地地区の水辺保全活動を行うつもりで、谷戸に降りました。 今朝は冷え込んだようで、木道の一部に霜が降りていました。
(上図)12/4(木)の活動場所図 ハンノキ林東側の水辺再生に挑戦している所に入りました。 ハンノキ林上のデッキからも水面が見えていましたが、第15回里山倶楽部(2025/10/18)で掘った水溜まり穴のうちの2つだけに水面が広がっていました。
水溜まり穴 02 にも水面が広がっていましたが、堰堤を乗り越える様子はありません。
合流部に掘った水溜まり穴は、水が涸れていました。
この辺りに掘った水溜まり穴のうち、水溜まりになったものは僅かです。 水溜まり穴に水が染み出してきた地層は、穴の周囲に一様にあるので、染み込んでいく地層でもあります。 03の水溜まり穴では、想定した下流側への水の染み出しを止めて、水溜まりをつくることを試しています。 前回は、堰堤の骨材とするべく、伐採材を積みました。 堰堤に積む土は、上流側に水溜まり穴を広げる形で、粘土質の土を採取しました。 水溜まり穴を広げる形で土を掘った所には、水が染み出してきました。 水が溜まるかどうか、帰りに寄って調べることにして、久し振りに、湿地地区に行くことにしました。
ハンノキ林からの水を引いている水路には水がありましたが、沢山の落葉が沈んでいました。 しかし、水は湿地地区1段目の途中で消えていて、2段目まで繋がっていませんでした。 そこで、1段目の草刈りを行ってから水路の泥上げを行って、水を通すことにしました。
1段目から2段目にかけてのマユミ、ヒメコウゾ、ウツギなどと、これに絡みついたカナムグラなどは刈り取りました。 2段目のコブナグサ、ミヤマシラスゲなどの草刈りも行いました。 水面は続いていませんでしたが、水は土に染み込んで広がっているらしく、地面は湿っていて、長靴が潜ってしまう状態でした。 1段目の水路の水が広がって、2段目に届きそうになった時、直ぐ近くに、アオジが姿を見せました。 実は、湿地地区からの排水を谷戸の右岸流に流していましたが、これを左岸流に変更するつもりで、その下見もありました。 しかし、アオジが来ていたので、3段目は覗いただけで済ませ、水路変更は来春、4月の活動で考えることにしました。 ハンノキ林西地区に残しておいたカラスザンショウが黄葉していました。
帰り道、ハンノキ林に寄って、朝活動した水溜まり穴の状態を確認したら、少しだけ、水が増えていました。 しかし、流量は別として、水流を再生することが目的ですから、昔の水流の状態を思い出して、穴ではなく、横断面で考えることにしました。 労力を惜しんでは、目的は達成できません。 次回は、東側の斜面裾部まで、水溜まり穴を広げて、水流を横断する形で堰堤を築くことを試そうと思います。
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かわさき自然調査団の活動