谷戸の水辺保全など
【2025/7/24 更新】

谷戸の水辺保全など
日 時)7月24日(木) 8:30〜11:30 晴
場 所)生田緑地 ハンノキ林西の池、湿地地区、上の田圃
活動者)岩田臣生

谷戸の湧水量が少なくなって、田圃の水涸れが起こっています。
谷戸の水流の少ない水を上手く分配して、稲と生きものを守りたいと思います。
7/22(火)の活動では、上の田圃の上の段の土嚢堰の土嚢を1枚外して、下の段に、少し水を分けることを試しました。
この日は、その結果を観察して、次に何をすべきかを考えて、手を入れるつもりで、谷戸に降りました。
谷戸の木々の間を、ガビチョウの子どもが2羽、戯れていました。

途中、ハンノキ林では、西の池に寄って、堤体の水が抜けている穴に、同程度の太さの落枝を押し込んでから泥寄せを行いました。
辺りでは、ミンミンゼミが鳴いていました。
池に流入する水は一段と少なくなっていました。


湿地地区にも寄って、毎回のことながらサワガニ穴を埋めました。
そして、1段目の水路を辿って、水が流れているかを調べました。
ヒメシロネが開花し始めていました。


水路の水は2段目の水溜まりに入る前に消えていましたが、2段目の水溜まりは、まだ完全には水涸れしていませんでした。


 9:18 WBGT 25.3℃、周囲温度 28.7℃、湿度 68.3%

上の田圃に移動しました。
上の田圃の上の段の堰を越えて、下の段に水が入るようにした水は、下の段の土嚢堰の所まで届いていましたが、そこで消えていました。


田圃に入る水を少しでも増やすことを考えました。
そのために、導水路部分の泥上げをすることにしました。
普段行っている泥上げは、できるだけ流れを停滞させて、周辺を湿地にするための泥上げですが、 今回は、流れ易くして、周辺に染み出す水を少なくして、できるだけ多くの水を田圃に入れるための泥上げです。
導水路には、キジバトがいました。

導水路が木道下のパイプに入る所から、上流に向かって、谷戸左岸水流が屈曲する辺りまで、水底の状態を確認しながら、泥上げを進めました。
途中2ヶ所に、オニヤンマのヤゴがいました。
谷戸左岸水流の水を、できるだけ多く絞り出して、田圃に引き入れたつもりです。
これで、下の段に水面を広げるために、この日できることはやったと思います。



休憩しました。

 10:27 WBGT 28.6℃、周囲温度 30.0℃、湿度 86.2%

気温も、湿度も高いので、前回同様、レジャーシートを使って、20分ほど休みました。

しかし、目の前の下の段の水面は広がってきません。
体が軽くなって、もう少し、活動できそうでしたので、下の段の田圃の畦沿いの溝のうち、水が来ていない上の段側の溝を掘ることにしました。
水が涸れて、硬く締まった土は、畦上からの泥上げはできませんでした。
田圃に降りて、土を掘り取って、畦上に上げました。
掘った溝には、直ぐに、水が入ってきました。
しかし、木道側の溝を掘る元気は残っていませんでした。
導水路の泥上げの効果があって、少しでも、田圃に流入する水が増えてくれていれば、1〜2日後には、水が溜まってくれるでしょう。


堰側の溝には水面が広がっているので、可能性はあると思います。
この程度で、いつまでもつか分かりませんが、やれることはやったので、後は、自然に委ねさせていただきます。

田圃には、オオシオカラトンボが数匹、縄張りを張っていました。

かわさき自然調査団の活動

特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for nature Research and Conservation

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