谷戸の水辺保全など 日 時)7月8日(火) 9:00〜12:00 晴 場 所)生田緑地 湿地地区、上の田圃、城山下谷戸合流部 活動者)岩田臣生 生田緑地の谷戸の湧水は、基底部の飯室層の上に堆積した関東ローム層に貯留された雨水です。 地形は細かいので、雨水貯留量は少なく、植物からの蒸散量が多い夏は、十分な降雨が無いと、湧水量は少なくなり、涸れる流れも出て来ます。 毎日暑い日が続いているので、活動を休みたくなりますが、水漏れによる水涸れで死んでいく生物を見たくないので、必ず水漏れが起こるような場所は、点検が欠かせません。 谷戸に降りたら、エノキの大木の近くで、ゴマダラチョウに出会いました。 外来種のアカボシゴマダラが入ってきた頃は、同様の生態であることから、棲息の継続が心配されましたので、 出会えただけで嬉しくなりました。 ![]() ハンノキ林上の池は、すっかり濁っていました。 ハンノキ林から湿地地区に導いた水路は、今回も、沢山のサワガニ穴が開いていて、水漏れを起こしていました。 週1回の水漏れ補修が欠かせない場所です。 この先は水が消えていたので、補修して、流れるようにしましたが、流量は非常に少なくなっているため、なかなか、2段目まで届きません。 竹林下谷戸からの水流も、橋下で、水漏れ穴に消えていましたので、補修しました。 ![]() ![]() 9:35 WBGT 24.4℃、周囲温度 28.8℃、湿度 59.8% 芝生広場への分岐点のヤマユリが重そうに花をつけていました。 ![]() 上の田圃の上の段は湛水していました。 ![]() 下の段は、泥面が出ていました。 ![]() 木道脇のヤマグワの枝が1本、田圃の上に届いていたので、これを伐りました。 木蔭はあった方が良いと思いますが、低くなり過ぎるのは良くないと思いました。 ![]() 土嚢堰の土嚢の間から、水が染み出していましたので、土嚢堰の水漏れを補修しました。 ![]() 堰の土嚢の上に、トキワハゼが咲いていました。 ![]() 城山下谷戸合流部に移動しました。 谷戸右岸水流につくっていた落枝ダムの裾に土嚢を並べて、堰から漏れ出す水量を減らしました。 水流の流量が減少していましたが、水が涸れるのを防げたと思います。 土嚢を置くために水流に入っていく時には、大きなホトケドジョウが数匹いました。 ![]() 芝生広場北側斜面下につくっていた田圃状の水域の水は地面に浸みこんで、消えかけていました。 ここに流入してくる水の流量が非常に少なくなっていました。 ![]() 一休みしていたら、ナガサキアゲハが飛んで来て、木陰の木に止まりました。 チョウも、涼しい場所で休むようです。 ![]() 落枝ダムの裾に土嚢を置いた谷戸右岸水流を見直したら、10m以上も上流から水が涸れていました。 途中から草地側に、全量が流れ出していることが分かったので、そこに手を入れて、本流の流れを回復させることにしました。 ![]() 水辺には、ムラサキシジミ、オオシオカラトンボ(メス)がいました。 ![]() ![]() 谷戸右岸水流の流れが回復しました。 ![]() 水流の回復を確認したので、上の田圃の下の段を調べましたが、水位は思う程回復していませんでした。 そこで、導水路を点検し、小さな穴を塞いでから、ベンチで休憩しました。 谷戸の湧水は、本当に少なくなっています。 ![]() 11:14 WBGT 27.4℃、周囲温度 28.4℃、湿度 90%以上 休憩したベンチの後、梅ノ木広場の木蔭に、キタテハがいました。 ![]() 帰り道、コチャバネセセリに出会いました。 ![]() |