谷戸の水辺保全など
【2025/6/24 更新】

谷戸の水辺保全など
日 時)6月24日(火) 8:50〜12:00 曇
場 所)生田緑地 湿地地区、上の田圃、下の田圃、城山下谷戸合流部
活動者)岩田臣生、伊澤高行

谷戸に降りたら、ピクニック広場のトモエソウが開花していました。
今年は、遅い開花です。



夏の間は、サワガニが活動するため、点検が欠かせない湿地地区の水路の点検、水漏れ穴補修から活動を始めました。
チダケサシが花茎を伸ばして、蕾をピンク色に染め始めました。

問題の水路の水際には、いくつもの小さな穴が開いていました。
そして、水は、一つの大きな穴に吸い込まれて、消えていました。
この穴は潰して、水を流しました。

マユミの木にミスジマイマイがいました。

この水路の水が止まってから、少し時間が経っているようでしたので、2段目の水辺を見に行こうとしたら、草の葉に、タマムシがいました。
何があったのでしょうか。
ヨシの葉に止まっているタマムシを見たのは初めてです。


2段目の水辺の水は涸れていた様子でしたが、水は流れ始めたので、この日の湿地地区の活動は終わりにして、下の田圃に移動しました。


上の田圃は、上の段も、下の段も、水涸れしていました。
この対応は、この日は伊澤に任せることにしました。


下の田圃に着きました。
田圃の畦には、ミゾソバが高さ30cm超に繁茂していました。
クワイが大きな葉を広げて、繁茂しています。
絶滅危惧植物を保護するために、これらの除草をすることが、この日の私の活動目的です。
そのために、持って来たウエイダーを履いて、田圃に入りました。


田圃の中では、コナギが葉を広げ始めていました。
チョウジタデが、沢山、発芽していました。

クワイの葉の茎に、羽化に失敗したヤゴが死んでいました。

花茎を伸ばし始めた絶滅危惧植物もありました。

除草は、元の地主さんに教わったように、泥の中に鋤きこみました。


木道に出て、一休みしました。
10:38 WBGT 20.3、気温 24.3℃、湿度 62.5%

下の田圃は、奥の方を生きもののためだけの区域として分けていました。
奥のエリアは、ヨシとクワイが繁茂していました。
今回は、低い位置で刈り取って、水面が見られるようにしました。
オニスゲが実をつけていました。
絶滅危惧植物が1株だけ、残っていました。
この部分は、日を改めて、ヨシの根も掘り取るような活動を行った方が良さそうです。

クワイの葉上に、余り見かけない形状のカタツムリがいました。


絶滅危惧植物のための除草を終えました。
10数本を確認できましたので、絶滅の危機は脱したと思います。



かわさき自然調査団の活動

特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for nature Research and Conservation

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