谷戸の水辺保全、希少種保護など
【2025/6/5 更新】

谷戸の水辺保全と希少種保護など
日 時)6月5日(木) 9:00〜12:00 晴
場 所)上の田圃、下の田圃、ヨシ原、湿地地区
活動者)岩田臣生

明日からホタルの国の活動が始まりますが、今年は、ホタル・ランタンを制作する余裕がありませんでしたので、設置しない形で開催させていただきます。
ホタル・ガイド・ボランティアは、夜の活動ながら、メールだけで集まってくれることになりました。

今日の水辺保全活動は、まず上の田圃に行って、水と苗の状態点検を行いますが、木道上に張り出した木の枝など、 気がつかないで歩いていると触れたりしそうなものを切り落しながら歩いて、田圃まで行きました。

(上の田圃地区)
導水路の水が木道下のパイプに入る所で、枯葉や小枝が流れを止めていたので、泥上げを行いました。
また、上の段の土嚢堰に泥寄せを行って、上の段の水位を上げるようにしました。


今年は、5/25(日)に田植えを行いましたが、5/29(木)に湛水させたら、殆どの苗が浮いていたので、できるだけ植え直しましたが、どうなったでしょうか。
この日は、植え直してから1週間が経っていましたが、どうやら全滅は避けられたようです。
後は、湛水を維持すれば、稲は育って、稲刈りを楽しんでもらえるでしょう。


(ヨシ原地区の池)
ヨシ原の池には、洪水でもあったかと思わせるように、水が入っていました。


オオシオカラトンボがいました。


(下の田圃)
下の田圃では、県内では生田緑地だけになってしまった絶滅危惧種の発芽があるかも知れないと思い、探したところ、まだ小さな芽ですが、5〜6本を見つけました。
ここは深い湿田なので、クワイやミゾソバが繁茂する前に、手を入れなければならないと思いながら、この日は、そのままにしました。
4/24(木)に、毎年発芽するポイントに見つけたものの、カルガモに食べられて、数日後には消えていたことで、若しかすると、絶滅させてしまったかと思い、 湿地地区に田圃状の水域をつくって、保管してあった種子を蒔いたり、できることは何でもしていました。
この下の田圃でも、発芽しているかも知れないと探して、2〜3本の発芽を見つけていました。
この日は、探し回って見つけた数本のうちの2本を湿地地区に移植するつもりで、袋を用意してきましたので、 田圃の中に倒れこまないように注意しながら、これを採取しました。


(湿地地区)
湿地地区は、ハンノキ林からの水も、竹林下水流からの水も、両方とも、水漏れ穴に消えていました。
4/8(火)につくった田圃状の水辺に移植しようと考えていたのですが、そこは水涸れしていました。
そこには、水域をつくった後、保存してあった種子を蒔いたのですが、発芽したのは、コウガイゼキショウ?でしたので、種子が生きていなかったかと諦めていたのです。
ところが、この日は、そこに、この絶滅危惧種が発芽していました。
蒔いた種子が駄目ならと、下の田圃からの移植を考えたのです。
移植しなくても、良かったのかも知れませんが、採取してきたものは移植を済ませました。
勿論、水涸れのままにするわけにはいきません。
急いで、水漏れ補修を済ませて、水面を広げました。
これで、絶滅は免れました。
ここから消えることは、神奈川県から消えることなので、4月から、気持ちが重くなっていました。
本当に良かったです。
近くの雑木林で、ホトトギスが鳴きました。





ノカンゾウの保護のための草刈り
日 時)6月5日(木) 9:00〜12:00 晴
場 所)上の田圃下草地
活動者)田村成美、鈴木潤三(10:00〜)

田村さんにも、鈴木さんにも、ノカンゾウの保護、つまり、ノカンゾウ周りの草刈りをお願いしました。
7月に、ノカンゾウが開花してくれるといいと思います。







暑さ指数 22.9℃、周辺温度 26.8℃、湿度 61.1%

かわさき自然調査団の活動

特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for nature Research and Conservation

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