谷戸の水辺保全など
【2025/5/22 更新】

@湿地地区、A田圃地区、Bヨシ原地区、C合流部の水辺保全
今日は、なかなか手入れのできなかった水辺の点検保全を行うつもりで、背負い籠に、スコップ、ジョレン、雑のう袋、イネワラを入れて、 それを背負って、谷戸に降りました。
ハンノキ林上の池から始めて、ハンノキ林西の池の状態観察をしようとしたら、ゴイサギが飛び立ちました。


@湿地地区の水辺保全
日 時)5月22日(木) 9:00〜9:40 曇
場 所)湿地地区
活動者)岩田臣生

湿地地区には、オニシモツケが開花していました。
そこは、多摩丘陵の在来の植物であるチダケサシ優先で管理していますが、オニシモツケも生き残って咲いていました。

サワガニの活動期に入ったと思うので、毎回の点検補修が必要と考えて、一昨日、補修したばかりでしたが、点検して、 ハンノキ林からの水を受ける水路に水漏れ穴が無いことを確認しました。
しかし、竹林下水流からの水が橋の下で、穴に消えていましたので、補修しましたが、流量が非常に少ないと思いました。
竹林下水流の水辺保全が必要かも知れませんが、竹林下谷戸の水辺には、8月までは入らないつもりです。


湿地地区の2段目から3段目に落ちる辺りの水の流れがおかしくなっていました。
ここは、大幅な改修が必要かも知れません。



A上の田圃、下の田圃地区
9:40〜9:46 曇
場 所)上の田圃、下の田圃
活動者)岩田臣生

暑さ指数 22.5℃、周囲温度 25.4℃、湿度 68%
上の田圃は、上の段も、下の段も、湛水していたので、この状態で田植えを済ませようと思います。
シオヤトンボ(オス)が2〜3頭いました。


シオヤトンボ

下の田圃は、クワイが増えてしまいましたが、5/25(日)は雨の中の田植えになりそうなので、 里山の自然学校としては、下の田圃の田植えは行わないことにしようと思います。
シオヤトンボの産卵行動を確認しているので、シオヤトンボのための水辺として考えてもいいと思います。
カルガモに食べられずに済んだ植物の芽を1つ見つけました。


Bヨシ原地区の池の泥上げ
日 時) 9:50〜10:45 晴
場 所)ヨシ原地区
活動者)岩田臣生、鈴木潤三(10:00〜10:45)

ヨシ原地区の池に導いていた水路が涸れていましたので、谷戸中央の水路から水を引くための泥上げを行いました。
鈴木さんが来たので、池の泥上げは、鈴木さんに任せて、水路部分の泥上げを行いました。










ヒゲナガハナノミ(オス)がヨシの茎にいました。

カメムシの仲間がヨシの茎に止まって交尾していました。

ヨシの葉上で、ヒメカメノコテントウがアブラムシを捕食しているようでした。


C合流部の水辺保全
日 時) 10:40〜11:50 晴
場 所)合流部
活動者)岩田臣生、鈴木潤三

稲目谷戸右岸の水流と城山下谷戸の水流の合流する場所は、適度な水深の水溜まりがあれば、トンボの棲息する場所にできると考えています。
そこで、2年程前に、土嚢を積んで、水を堰き止めて、水溜まりをつくってみましたが、大雨時に土嚢は流されてしまいました。
そこで、別の方法を試したいと考えて、今回は、倒木や、シロダモや、アズマネザサなどを使って、ビーバーがつくるような堰をつくってみようと考えました。
つまり、適度に水が抜ける堰を試そうと思います。
少しずつ手を入れて、丈夫なダムをつくろうと思いました。
1回目なので、水深は然程ありませんが、水音が止まったので、何とかなるかも知れません。



それから、一昨日、5/20(火)に確認したように、スジグロボタルのために使えると思った水溜まりが涸れていたので、 ここに水を入れる活動を鈴木さんにお願いしました。


陽射しが強くなって、急に暑くなりました。
今日は今まで手が回らなかった場所に手をつけられただけで、気持ちが少し楽になりました。
田圃は水面が広がっているだけで気持ち良く感じます。

暑さ指数 23.1℃、周辺温度 25.7℃、湿度 73.7%

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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for nature Research and Conservation

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