生田緑地の生物多様性保全活動


ヨシ原地区の枯れヨシ刈り 02  
日時:2025/4/17(木) 9:00〜12:00
活動参加:岩田臣生、田村成美、鈴木潤三(10:00〜)
場所:生田緑地 ヨシ原地区(B08)

この日は、一昨日のヨシ原の枯れヨシ刈りの続きです。

上の田圃の水が涸れていましたが、土は湿っていました。
導水路の途中に大きな穴が開いていて、水は、そこに消えていました。
水辺保全活動の用意はしていませんでしたので、長靴で圧し潰して、水漏れを止めました。
水涸れは始まったばかりで、残った水にアズマヒキガエル幼生は体を寄せて耐えていました。
水漏れ穴は塞いだので、後は、帰りに寄って、状態を確認して、考えることにしました。



木道脇で、ヒメコウゾが咲いていました。


ヨシ原地区に着いて、直ぐに活動を始めました。
一昨日、枯れヨシ刈りの作業をしながら、一面に広がっている材が腐っていない状態を観察して、材の残し方が問題だと思いました。
そこで、過去の記録を参照して、材の置き方を検討しました。
検討した結果、今回は、20007年の活動時と同じように、ヨシ原地区東端の樹陰に積むことにしました。
次回以降は、それまでに積んだ材の山の上には積まずに、隣に新たに置くことを考えました。
今回は、その辺りのアオキやアズマネザサを刈って、材を置けそうな空間の広さを確認しました。
隣接地の住宅からは少し離して、モチノキの樹下から南側に、毎年、積んでいくとして、4〜5年は、置いていけそうです。
5年経てば、腐植してくれると思いますので、考えてきた方法の実現可能性は高いと思いました。
しかし、ここに、モチノキの大木があるとは、今まで知りませんでした。
モチノキは、雌雄異株で、この大木は雌株のようです。
一昨日、撮影した花は、モチノキの雌花だと教えていただきました。



枯れヨシ刈りを続けました。










枯れヨシ刈りの最中に、枯れヨシを上下しているクロセンブリがいました。
撮影ができませんでしたが、若しかしたら、このクロセンブリが、この地区につくった池から羽化したものかも知れないと想像すると楽しくなります。
その池に水を分けている水路付近のセキショウが開花していました。


ヨシ原の枯れヨシ刈りが殆ど済んだところで、上の田圃の水の状態を確認しに行きました。
水は少ないながら、少し広がって、オタマジャクシが泳ぎだしていました。
どうやら、干物になるのは免れたようです。
ただ、カルガモの番が来て、何かを貪っていました。


畦には、キツネノボタンが咲き、ノミノフスマが咲いていました。


クロセンブリが飛んできて、落ち着きなく、飛び回っていました。


田圃上草地には、ゲンゲが咲いていました。


帰り道のハンノキ林には、ウワミズザクラが咲いていました。


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