生田緑地の生物多様性保全活動


湿地地区2段目の水辺の手入れ  
日時:2025/4/8(火) 9:00〜12:00
活動参加:岩田臣生
場所:生田緑地 湿地地区(B05)

4月になって、多摩のよこやまと呼ばれた丘陵は、木々の芽吹き色に染まり、所々に桜色の雲を散らしています。
七草峠の崖には、ヒゴスミレが咲いていましたが、昔に比べると、開花株が減ったように感じました。


谷戸に降りると、ウグイスの声が一際大きくなっていました。
ハンノキ林も、緑色に包まれるようになりました。




前回、3/27(木)の活動では、湿地地区のミヤマシラスゲが繁茂した2段目の攪乱にとりかかりましたが、今日は、そこを、田圃状の水域にします。
3/18(火)の活動で、水路に置いた丸太堰のおかげで、傾斜のある水路にも水面が広がっていました。


湿地地区3段目は、水が涸れかかっているように見えましたが、それは後回しにしました。

湿地地区2段目の前回活動した場所に、放置してあった伐採材を使って、堰をつくり、そこに、水を溜めながら、ミヤマシラスゲの根を取り除いて、 代掻きのような行動で、泥を平坦化して、田圃状の水域をつくりました。
次は、少し水を落として、水がヒタヒタになるくらいの島を造って、保護したい植物の種子を蒔きたいと思います。



今冬伐採したハンノキの根元付近に、萌芽が出ていました。


辺りには、ムラサキケマンが咲いていました。

ミチタネツケバナも咲いていました。

畦上のタチツボスミレが咲いていました。

ヘラヘラと、ツマキチョウが飛んでいましたが、停まってくれません。
キタテハも、飛んで来ました。


田圃状の水域は、概ね、出来上がったので、休憩して、3段目の状態を観察しました。
すると、2段目の末端に近い所に、大きな水漏れ穴が開いていて、水は、そこに消えていました。
この水漏れ穴は初めてで、消えた水が何処に行ったのか、確認することはできませんでした。
応急的な補修は行いましたが、この水漏れは、また起こるでしょう。



田圃状水域にした所に、もう一度、手を入れて、この日の活動を終わりにしました。




帰りは、竹林下谷戸の状態を観察してから、尾根を越えてハンノキ林に出ました。


ピクニック広場下の草地で、アカハネムシの仲間に出会いました。
彼等の羽化の季節が始まったようです。


かわさき自然調査団の活動

特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation