生田緑地の生物多様性保全活動

萌芽更新地区の斜面裾のアズマネザサ刈り  
日時:2025/1/16(木) 9:00〜12:00
活動参加:岩田臣生、田村成美、鈴木潤三(10:00〜12:00)
場所:生田緑地 萌芽更新地区

萌芽更新地区の斜面下方、園路沿いのアズマネザサ刈りは、年末からの冬のうちに行っておきたい活動で、 萌芽更新地区の南端から始めて、北側に刈り進めますが、この日は2日目になりますので、萌芽更新地区の北端部を対象外としていた頃なら、 この日で完了したと思います。

春、木々が展葉する前に、萌芽更新地区の斜面下方には、ウグイスカグラがピンク色の花を咲かせてくれます。
また、アズマネザサ刈りの時は、無いといいなと思うのですが、モミジイチゴが白い花を細枝にぶら下げてくれます。
春〜夏に、萌芽更新地区下の園路を歩いていると、雑木林の林床に、ミヤマナルコユリ、ナルコユリ、オカタツナミソウ、タチツボスミレなどが咲いているのが分かります。
夏には、タマムシが緑色の金属光沢を輝かせて、道案内をしてくれたりします。













北端部の崖に繁茂したシダ植物の茂みを刈ったら、下に、タマノカンアオイが見つかりました。


アズマネザサの茂みの中に、萎びかけた黒い実をつけたナルコユリ?の枯れ茎が見つかりました。
アズマネザサに埋もれながら、ナルコユリが咲いて、実をつけていたようです。


今回、気になったのは、萌芽更新地区下の園路の通路部分と雑木林との間の部分の管理のあり方です。
前回の活動時に、林内にあった落枝や、伐採した枝などを、この部分に整理して、置いておきました。
それは、来園者が勝手に雑木林に入ることが無いようにするために、材に柵の役目を持たせて、資源として活用したのです。
ゴミとして捨てたわけではありません。
ところが、積んで置いた材を、わざわざ持ち出して、専修大学側の土地に投げ入れてしまったのです。
必要があって、積んでおいたものを、移動されてしまったことは、勿論、残念ですが、それ以上に、他人の土地に、無断で、ゴミとして捨てたことが問題だと思いました。
水田ビオトープ班の活動においては、あってはならない行為だと考えます。
活動を始めた頃に、刈っていた範囲は、概ね、刈り終えたと思います。
しかし、1年前からは、ハンノキ林から萌芽更新地区にかけての植生管理を進めてきましたので、このアズマネザサ刈りを始めたばかりの範囲の活動が残っています。


かわさき自然調査団の活動

特定非営利活動法人かわさき自然調査団
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