生田緑地の生物多様性保全活動

谷戸の田圃の水漏れ補修とピクニック広場下地区のアズマネザサ刈り  
日時:2025/1/9(木) 9:00〜12:00
活動参加:岩田臣生、上路ナオ子
場所:生田緑地 谷戸の田圃、ピクニック広場下地区

今日は、先ず、一昨日の活動時に分かった上の田圃の水漏れを補修してから、ピクニック広場下地区のアズマネザサ刈りの続きを行うことにしました。

上の田圃  
上の田圃は、全面、薄氷が張っていました。
木道上から、その氷?の様子を撮影している人がいました。
一昨日の活動時に分かった水漏れは、田圃の中でも、木道側の畦だろうと推測していました。
大きなカメラを構えた、その人は一向に移動する様子が無かったので、構わず、作業させてもらうことにしました。
氷が張っていても、木道下で音を立てて、水が湧出していました。
水漏れ箇所を見つけるために、先ず、畦沿いの氷を砕いて、水面を出しました。
次に、水面に、籾殻を少しずつ、撒いていきました。
それから、その籾殻が動くかを観察しました。
そしたら、籾殻の滓が、水中を動く場所が、1ヶ所ありました。
小さな籾殻が、畦に向かって動いたので、そこに水漏れ穴があると考えました。
水漏れ場所の見当がついたので、田圃に入って、水漏れ穴があると思われた所に手を入れたら、確かに、穴が開いていて、 その周囲の土も、トロトロに柔らかくなっていました。
しかし、水は非常に冷たく、手が痛く感じる程でしたので、ゆっくり探る気にはなりませんでした。
水漏れ穴の探索は大変だろうと考えていましたが、有難いことに、短時間で見つかったのです。
次は、この水漏れを止めることです。
持って来たイネワラを折りたたんで、小さな塊りをつくって、穴に押し込みました。
穴の周りの柔らかい土の部分にも、イネワラの塊を押し込みました。
冷たくて、手で押し込むことはできず、持って来ていた立鎌の柄を使って、何度も押し込みました。
水漏れ穴は塞げたと思ったので、木道下を見ると、湧出していた水は止まっていました。
これで、今回の水漏れ穴の補修はできたと思いましたので、水漏れ補修した辺りに、泥寄せを行いました。
水漏れ穴は大きかったので、今後も手入れが必要だと思いますが、この日の作業は、ここまでとして、ピクニック広場に移動しました。






ピクニック広場下地区  
ピクニック広場の端部では、上路がアズマネザサ刈りを行ってくれていました。
専修大学との隣地境界辺りのアズマネザサは太くて大きいために手間取っているようでしたので、少し手伝って、活動範囲を明確にしました。
また、アズマネザサ刈りが済んだ所に生えていた実生幼木を低い位置で伐採する作業を行いました。
専修大学側の草むら状態だった斜面の管理が進むと、反対側のアズマネザサのヤブが気になりましたので、東側のアズマネザサも刈り、 埋もれていたウグイスカグラが見える状態にしました。
園路両側の斜面のアズマネザサを刈ることで、園路空間が広がり、谷戸の下方からの昆虫が飛来し易くなったと思います。
ピクニック広場を草地化した目的に合わせるとすれば、園路空間を広げることは意味があると思います。
専修大学側の凸地は、草地状にしたことで、オカスミレ、アザミ類、ヤマユリなどが咲き、昆虫類が観察されるようになっています。
大きくなろうとする実生は、ここでは、毎年、低く刈らせてもらう方向で考えています。










見上げれば、センダンの実が冬の陽光を浴びていました。


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