ハンノキ林の特定の植物保護のための水辺保全など 日時:2024/11/28(木) 8:30〜12:00 活動参加:岩田臣生、鈴木潤三(10:00〜) 場所:生田緑地 ハンノキ林 ハンノキ林に復活したアケボノソウを保護するためには、種子を採取して、蒔いて、育てることも必要と考えました。 しかし、種子から育てる栽培方法は分かりませんので、自然条件に少しだけ手を入れることを考えました。 課題は、種子が細かくて、軽いために、水流にのって流されてしまうことだと考えて、流され難い場所に、種子散布を分散させることを考えました。 そこで、ハンノキ林の中に、播種できるような場所を数ヶ所、用意したいと思い、ハンノキ林の保全活動の中で、このための場所づくりも考えることにしました。 第一の候補は、かつて、アケボノソウが復活して、生育していた場所だろうと考えました。 今日は、その場所の状態確認と手入れを行うことにしました。 ここは、2009年に、林内の湿地化のために掘った水溜まりで、2015年まで開花を確認している場所です。 この日、その水溜まりはミヤマシラスゲに占領されていましたが、使えると思った場所は、その岸辺です。 水溜まりには、次の水路によって、常に、水が供給されるようにしました。 1年前、2023/12/9(土)の里山倶楽部で伐採し、その後、数回かけて、私が伐り直しをしたイヌザクラ?の切り株が直ぐ近くにありました。 これは、無数の萌芽を出していました。 直ぐ傍のサンショウ?には、切り株と萌芽を利用して、野鳥が巣をかけた痕跡がありました。 そこから南側(A07-01)には、アズマネザサ、モミジイチゴ、クサギなどが繁茂していたので、これらを刈りました。 ハンノキ林上の池からの水路には、十分な水が流れていました。 水溜まりの周囲のアズマネザサを刈り、小径樹木を伐採しました。 それから、水溜まりに繁茂していたミヤマシラスゲを刈りました。 今年はミヤマシラスゲの繁茂が特に著しいため、その下の状態を観察しておく必要があると思いました。 オオカマキリの卵鞘が3個見つかりました。 ハンノキ林周辺の黄葉が少し進んでいました。 帰る前に、右岸の水流に生えてきたハンノキ実生の状態を観察しました。 発芽したばかりの 20cmほどのものもありましたが、3年ほど経ったものは2mほどに育っていました。 ハンノキ林が明るくなって、活気が出てきた感じがします。 鈴木は、ハンノキ林(A07-06)のアズマネザサ刈りを行っていました。 |
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