城山下谷戸生物保護区の水辺保全 日時:2024/11/12(火) 8:40〜12:20 活動参加:岩田臣生 場所:生田緑地 城山下谷戸生物保護区 久し振りに、生物保護区の湿地の水辺保全(泥上げ)を行うことにしました。 冬〜春期に大型の野鳥が水浴びできるような水溜まりをつくっておきたいと思いました。 ナラ枯れによる事故防止のために、城山下谷戸分岐〜桝形山北分岐までが立入禁止になっていました。 城山下谷戸分岐点付近のアブラチャンは、葉色が明るくなっていました。 柵を越えて、生物保護区の湿地に向かいましたが、途中のアオキやアズマネザサのヤブが、誰か通っているのかと感じさせる状態になっていました。 湿地に着きました。 湿地の手前の水辺がアオキのヤブになっていたので、このアオキの引き抜きから始めました。 そこには、マムシグサがありましたが、既に、種子は殆ど無く、不思議な姿になっていました。 ヤマコウバシの枝に、ミスジマイマイがいました。 オオバジャノヒゲの群落の辺りは、明るいからか、イノコヅチが広がって、そこを通る動物に種子を押し付けようと枝を広げていました。 湿地の中は、手前側には、ミゾソバが広がっていました。 今までは無かったはずなので、驚きました。 その奥側は一面にシラコスゲが繁茂していました。 かつて、イネ科植物が広がってきて、シラコスゲが衰退した年もありましたが、今年は、シラコスゲには最適な天候だったのか、一面に広がって、青々と繁っていました。 このスゲ植物は湧水に依存するようですが、この湿地の生物多様性にとって、非常に重要な植物ですので、これが繁茂していることは良いことです。 湿地を横断する形で、大きな倒木が増えていました。 泥上げは、湿地南端部に水路をつくり、末端部に、大きな池をつくるイメージで行いました。 溜まった土砂も多いのですが、たっぷりと水を含んでいて、泥上げというより、泥水上げといった感じで、上手く泥を掬えない所が多くありました。 湿地は、全体的には、充分な水を保有していると思いましたが、湧出量は少なく、泥上げした部分に水が満たされるには時間がかかると思われました。 ただ、11/15(金)は雨予報なので、その降雨を受けて、水面が広がってくれると思います。 帰り道には、コナラのドングリが多数、転がっていました。 園路沿いの樹林には、ガマズミの仲間が、真赤な実をつけて、重そうにしていました。 |
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