生田緑地の生物多様性保全活動

ハンノキ林東支谷戸の水辺再生(水溜まり掘り)  
日時:2024/10/29(火) 8:30〜11:30
活動参加:岩田臣生
場所:生田緑地 ハンノキ林東支谷戸

ハンノキ林東支谷戸(A07-07)は、多分、狩野川台風によって、押沼砂礫層が崩れて、谷底に堆積しているようです。
この谷戸の上部は、飯室層が露出した斜面になっていて、表面を薄く水が流れています。
この水で、谷底に水辺をつくりたいと考えました。
しかし、堆積土の状態は把握できていません。
奥の斜面から流れてきた水を受け止める水溜まりはつくることができました。
後は、この水溜まりから、下方のミヤマシラスゲが繁茂する水辺までの間に、いくつかの水溜まりをつくることから始めたいと考えました。
この部分は、堆積土が厚くて、水は地面下 50〜60cmの所にある飯室層の表面を流れていると推測しています。
ただ、その流れのルートは不明でした。
そこで、下方のミヤマシラスゲが繁茂する水辺の上端部を掘って、水が染み出す場所を探して、そこを掘り広げて、その壁の下端部から水が染み出している場所を探すという ことを繰り返して、谷の上流に掘り進み、水面を広げてみようと考えました。

飯室層の斜面から流れてきた水を受け止める水溜まりはできました。


ミヤマシラスゲが繁茂する水辺の上側に掘った水溜まりの端には、上流から、水が染み出していました。
ただ、その地表には、伐採材などが積まれていました。
そこで、先ず、そこに積んであった材を移動して、地面を露出させました。
それから、染み出してくる水を追って、水溜まりを広げるように掘っていきました。
水が出てくる場所は変わるものの、その場所を掘ることで、水が流れて来る方向が見えてきました。

汗が顔を伝い始めたので、一休みしました。


ミヤマシラスゲが繁茂する水辺の直ぐ上の水溜まりを掘り広げました。


この水溜まりの直ぐ上に置いてあった倒木は、切断して、取り除きました。


この切断や穴掘りによるものか、近くにあった倒木の穴から、ヒバカリが現れました。
冬眠に入ったところを起こしてしまったようです。


水が湧出する土壁を崩して、掘り進めました。
掘り出したつもりは無かったのですが、気がつくと、掘りだした土の上に、カブトムシの幼虫が転がっていました。
また、アブラゼミの幼虫も、掘り出してしまいました。


水が湧出する場所を掘り進んだことで、谷の水の流れ方が分かってきました。


パラパラと雨が降り出したところで、今日の活動は止めました。


かわさき自然調査団の活動

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