生田緑地の生物多様性保全活動

竹林下谷戸の水辺保全など  
日時:2024/10/17(木) 9:00〜12:00
活動参加:岩田臣生、田村成美、鈴木潤三(10:00〜12:00)
場所:生田緑地 湿地地区、竹林下谷戸

一昨日(10/15)は、ハンノキ林の低木層の手入れをしたつもりでしたが、木道から見た範囲では、大きな変化は感じられません。

一昨日の活動を報告した「田圃通信」で、黒い実の樹木の名前が分からないと書いたら、茅ケ崎の岸さん、栃木県上三川町の川俣さんが、 ヤマコウバシではないかと教えてくれました。
私の様な素人が、都市公園の自然を保全するボランティア活動を行なっていられるのは、こうして、気軽に教えてくれる専門家の皆さんの支援があるからです。
いつもの事ながら、お二人には、感謝しています。
言われてみれば、その通りと、直ぐに、納得できる名前でした。
ヤマコウバシは、冬期には、枯葉をつけている落葉樹で、大切な谷戸の景観要素であり、大好きな落葉広葉樹です。
それなのに分からなかったとは恥ずかしいことです。



先ずは、湿地地区の水辺の点検を行いました。
すると、ハンノキ林からの水を受ける水路に2ヶ所の水漏れ穴があり、1段目途中のノハラアザミの根元からの水漏れがあり、 2段目途中からの水漏れもあり、2段目から3段目に移る場所でも水漏れ穴があり、竹林下水流を受けている水路にも水漏れ穴があったので、 これらを補修して、水面を広げました。




そこまでの活動を済ませておいてから、竹林下谷戸に入って、先週(10/10)、手を入れた池から谷戸の末端までの水辺保全活動を行いました。
@今まで数年間かけて、つくってきた水流の保全活動、 A池から漏れて、@の水流ではない所に流れて、つくっていた窪みを水流として保全する活動、 B水辺に繁茂していたアズマネザサやアオキなどを除伐する活動を行いました。

@池から谷戸の末端までは、水路を階段状にする活動を行いました。
今回の活動を行う直前は、水が消えていました。
水は、Aのルートを流れたり、地面下に浸みて流れていたと思われます。








水辺のシダの葉上に、シュレーゲルアオガエルがいました。


A池から漏れだした水が流れていた場所では、溜まっていた泥を上げて、アズマネザサなどを刈りました。
周辺の草刈り、低木の伐採なども行い、流れの場所を露わにしました。
上の池の外側から染み出した水が、少ないながら、流れて来るので、これを受ける水路として、考えました。
草地には、クビキリギスがいました。





B水流の上を覆う状態だったアズマネザサなどを刈って、岸辺に片づけました。



この日の活動は、ここまでで終了することにしました。
この谷戸で枯れた大木が、縁辺部のツバキを押しつぶす形で倒れていました。
そのために、ここのツバキがデッキの上に倒れかかってきていて、それが進行形のように思われました。
この倒木を片づけておかないと、通行する来園者に危険が及ぶかも知れません。

一昨日の活動時に、復活していることがわかった貴重種は、木道脇の手が届きそうな場所だったので、指定管理者に、ロープ柵で保護してもらいました。
帰りのハンノキ林で、その状態を確認しました。
僅か、1本ですが、何とか、種子を採取して、増やしたいと思いました。




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