生田緑地の生物多様性保全活動

上の田圃の手入れ  
日時:2024/10/3(木) 9:00〜12:00
活動参加:岩田臣生、上路ナオ子、田村成美、鈴木潤三(10:00〜12:00)
場所:生田緑地 上の田圃地区

9/29(日)の里山の自然学校で、稲刈りを行いましたので、上の田圃の手入れを行うことにしました。
活動は、@田圃の土嚢堰の積み直し、A田圃の畦の補修と草刈り、B導水路の泥上げ、C田圃上水路の泥上げ、Dアメリカザリガニ駆除などです。

@田圃の土嚢堰の積み直し
上の田圃の土嚢堰は、上の段も、下の段も、水漏れはなく、稲刈りの後で、丁寧に、土嚢を積み直されていたことが分かりました。
しかし、来年の春まで湛水させておくために、下の段の土嚢堰は新しい土嚢を1枚追加し、上の段の土嚢堰は新しい土嚢を2枚追加して、積み直しました。



田圃の奥、木道とは反対側の樹林と水流がある方に、マユタテアカネ(オス)がいました。


A田圃の畦の補修と草刈り
私たちが再生した田圃は、生きもののための田圃という水域なので、通年湛水しています。
田圃の中は、「田圃の土」になっています。
稲刈りの後の畦は崩されていることが多いし、アメリカザリガニが巣穴を開けていることも多いので、水漏れ予防の補修をしなければなりません。
気持ちとしては、年1回は、田圃を作り直すぐらいのことを考えたいと思っています。
ですから、今回は、畦の上や、その周りの草も刈っておきたいと思いました。




B谷戸左岸の水流〜導水路の泥上げなど
既存の水流については、春〜夏は立ち入らないようにしています。
斜面の枯れたモウソウチクが倒れていたりするので、枯れ竹は積んで片づけて、水流は泥上げをしました。



C田圃上水路の泥上げ
谷戸左岸の水流から水を田圃に引く水路は、途中で、2本に分流させていました。
この水路は、春は水温を上げてから、水を田圃に入れるために距離を取っているのですが、夏季は、田圃の水温が上昇するので、ホトケドジョウなどが逃げ込む、 低水温の水域として必要だと考えています。
今年は管理が不十分で、洪水等によって運ばれた土砂が溜まっていました。
この水路の泥上げのために、ミゾソバ、ツリフネソウ、ミヤマシラスゲなどを刈ることで、水が流れていないことが分かりました。
そこで、この水路の泥上げを行って、水を流しました。
繁茂していた草を大量に刈りましたが、刈った材は、硬い繊維のものは別にして、田圃の中に入れました。
後日、余裕のある時に、田圃の中に鋤き込みたいと思います。





Dアメリカザリガニ駆除
里山の自然学校としては、稲刈りの後の活動で、アメリカザリガニの駆除を行いました。
都会の子どもたちにとっては、なかなか体験できないことだと思います。
そのために、手網を運んでおいたのですが、稲刈り応援サポーターの皆さんが、倉庫まで、持ち帰ってくれてしまいました。
そのために、手網なし、手掴みで、アメリカザリガニを捕まえて、駆除しました。
しかし、大きいザリガニはいいのですが、数の多い、小さなザリガニは採集しきれませんでした。
そこで、久し振りに、アメリカザリガニ駆除の採集活動も試しました。




E木道沿いの枯木の除伐など
この日の活動は参加者が多く、やるべきことも、概ね、果たしたところで、 木道脇で枯れていたクサギを伐採して、片づけました。

木道脇のクサギ幼木の葉上に、外来種のチュウゴクアミガサハゴロモがいました。


帰り道、草が繁茂した梅ノ木広場に、ゲンノショウコが咲いていました。


かわさき自然調査団の活動

特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation