生田緑地の生物多様性保全活動


草刈りなど  
日時:2024/9/19(木) 9:00〜12:00
活動参加:岩田臣生、上路ナオ子、田村成美
場所:生田緑地 湿地地区、上の田圃地区など

漸く、活動できそうな陽気になりました。
水涸れには注意しながらも、生い茂った夏草、谷戸では、カナムグラの刈り取りをしなければならないと思いました。

湿地地区に広がったカナムグラ刈りは、久し振りに、大鎌を振るってみようと思い、一人で行うことにしました。
勿論、水の状態を点検することから始めましたが、状態は良好でした。
そこで、カナムグラの刈り取りを行なおうとしたら、カナムグラの葉上にノシメトンボかと思われるトンボがいました。
しかし、撮影した写真を帰宅後に整理していて、驚きました。
マユタテアカネ(メス)でした。
翅先端が褐色のマユタテアカネに出会ったのは、久し振りでした。


撮影が済んだので、安心して、大鎌を振り回しましたが、イメージしていたようには捗りませんでした。
広がったカナムグラの下には、5mm程の太さのアズマネザサが生えていたことや、カナムグラを刈るには、薄い刃の方が有利でした。
結局、いつものように、桑切鎌で、適当な塊りをつくりながら、刈るのが良いと分かりました。

 10:05 気温 27.9℃、湿度 77.2%、暑さ指数 WBGT 25.6℃(警戒)



日が当たり始めたら、暑くて、続きません。
上の田圃地区で活動している二人のことが気になりますし、オダ場の草刈りも行わなければなりませんので、上の田圃地区に移動することにしました。
移動途中の木道から見たら、刈った材は小山になっていましたが、刈ることができた範囲は狭いものでした。


上路は、陽光を受けて、梅ノ木広場のテーブルベンチ付近で、活動していました。

田村は、田圃下草地で、カナムグラをむしっていました。

田圃には、水が広がり、稲穂が色づいて、里山の自然学校の稲刈りはできそうです。
田圃の上を、シオカラトンボ、オオシオカラトンボ、ウスバキトンボ?などが飛び、ホウジャクでしょうか、 速い動きのため確認できませんでしたが、小さな生きものが、水面への体当たりを繰り返していました。

木道の上に垂れ下がっていたカナムグラの葉の中に、キタテハの蛹がありました。


コミスジが飛んで来て、自分も撮ってくれと、近くに止まりました。

ツリフネソウが花数を増やし、吸蜜のホウジャクも現れました。

オダ場付近に戻ると、上路が、カナムグラと格闘していました。

私は、稲刈りの準備、オダ場の草刈りを始めました。
草の茂みには、キボシカミキリ、サツマノミダマシなどがいました。

すっかり葉を喰われたジュズダマには、クロコノマチョウの幼虫がいたようです。

虫好きの上路さんには、キタテハの蛹を見せてあげることにしました。
カナムグラ刈りは続けているのに、カナムグラを食草とするキタテハの蛹を観察できたのは初めてでした。
すると、その近くのカナムグラの葉上に、蛾の幼虫がいました。



オダ場の草刈りを続けました。
上路さんが、2mほどの高さのヒメコウゾを覆っていたカナムグラと格闘していましたので、手伝いました。
上路さんが、写真を撮ってくれました。


 11:36 気温 26.2℃、湿度 69.5%、暑さ指数 WBGT 23.1℃




帰り道、完熟して、大部分の種子を落としていましたが、ツリバナの実を観察しました。
この実に、キバラカメムシが来ていました。(撮影 上路)


萌芽更新地区下では、ホソミイトトンボがいました。


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