生田緑地の生物多様性保全活動


ホタル・ガイド・ボランティア 2024-2  
日時:2024/6/8(土) 19:00〜21:00
参加:岩田臣生、伊澤高行、政野祐一
一般参加:山岸朔太郎
場所:生田緑地 ホタルの国


令和6年度(2024)の生田緑地ホタルの国の特別開国2日目です。
この特別開国時に、ゲンジボタル成虫の保護と入国者のケアに当たるのがホタル・ガイド・ボランティアの役割です。

この日の入国者は、97名でした。
指定管理者による入場受付が行われている時間を利用して、ホタルの国の活動とホタルについて、少し話をさせていただきました。
指定管理者によるホタル観賞の予約・抽選では、観賞ルールについての周知、徹底がされているようで、 ホタル・ガイド・ボランティアは、ホタル・パトロールの活動は殆ど、行わずに済んでいます。
それに甘えて、暗がりに、黙って立っているだけでは、ホタル・ガイド・ボランティアにはならないと思います。

ホタルの国の南案内所(ハンノキ林上デッキ)では、入国者を「こんばんわ。階段が多いので、足元に気を付けて、楽しんでください。」などの挨拶で 出迎えなければならないと思います。
同時に、子どもの靴を見て、光る靴を履いていた場合は、ガムテープで覆う必要があります。
この日は、上の田圃附近で、光る靴を履いている子どもに出会いました。
南の案内所にいたホタル・ガイド・ボランティアが見落としたようです。
この南の案内所のホタル・ガイド・ボランティアの役割は重要です。
ホタル・ランタンのセットを終えたら、ハンノキ林上デッキで、ホタル・ガイド・ボランティア全員で、降りて来る入国者を迎えてから、 ホタル観賞の流れに合わせて、竹林下デッキ、梅ノ木広場などに移動して、入国者のケアに当たるのが良いと思います。

ハンノキ林に入ると直ぐに、ホタルが光り始めていたので、止まってしまうのは、よく分かりますが、この程度の人数で渋滞してしまうのは問題です。
左側通行は徹底していて、すれ違う時に、小さな子どもが「左側通行」と、親を注意していました。
狭い木道でも、すれ違うことができるのですから、ホタルの光の舞を見る時は、ホタルの飛んでいる側の端に寄って、反対側は通行できるように開けてくれれば、 流れを止めることは無いと思います。
ホタルに見惚れても、そんなに長時間見惚れていることはないだろうと思うのです。
「見る時は、端に寄って、通行を妨げないようにする」というルールを追加したいと思います。
楽しんでもらうためには、「待たされる」という状態は、できるだけ排除した方が良いと思います。
ホタル・ガイド・ボランティアは、情況を良く観て、上手に誘導してほしいと思います。

ハンノキ林内を飛翔するホタルは、昨日より増えて、18頭を数えました。
昨年度、ハンノキにダメージを与えないように注意して大径木を伐倒していた支谷戸の辺りに、10頭程が、群飛発光している場面は、感動的でした。
これは、この場所の植生管理を行い、水溜まりをつくったりしていたことがあったことで、特別な感動になったものだと思いますが、・・・。

ハンノキ林上の池とハンノキ林西の池の間の樹林でも、木々の間を飛翔するホタルが観察できました。
ハンノキ林西の池を中心に、ホタルにとって好ましい環境ができつつあるのかも知れません。

今回は、ハンノキ林とヨシ原地区の間を2往復して、調査しました。
ホタルの里のホタル出現数は、4頭でした。
この日の各調査区の最大値を合計したら、全体の出現数は 33頭になりました。
ホタルの里で減少した分がハンノキ林に集まったような結果になりました。
これは、ハンノキ林の水辺保全が適切だったと感じさせてくれることですが、 ホタルの里の環境については悪い評価をされたことになります。
改めて、ホタルの里地区の水辺について、考えなければなりません。

気温 22.6℃、湿度 65.7%、曇、弱風


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