生田緑地の生物多様性保全活動


田植え後の田圃の状態観察および水辺の観察と保全  
(1)谷戸の水辺の状態観察と保全活動
日時:2024/5/30(木) 9:00〜12:00 晴
場所:生田緑地 湿地地区〜ヨシ原地区
参加:伊澤高行

湿地地区の水路の水漏れを補修しました。

上の田圃地区の導水路の泥つまりを解消しました。

上の田圃の上の段は、インレット部分に土砂が流れ込んでいました。
しかし、28日の大雨の影響は、その程度で、苗は流されてはいませんでした。
土嚢堰の土嚢を一部積み替えて、少し水位を上げました。



下の段には、影響は見られませんでした。

下の田圃に水位を上げたいと考えて、堰の土嚢を調整しました。

ヨシ原地区の池を観察しましたが、水は溜まっていました。


クロハナムグリがムラサキシキブの花に来ていました。

水流には、オニヤンマと思われる小さなヤゴがいました。

梅ノ木広場に、ヤマサナエがいました。


(2)カナムグリ刈り
日時:2024/5/30(木) 10:00〜12:00 晴
場所:生田緑地 上の田圃下草地
参加:鈴木潤三、伊澤高行

周囲の草木に絡みついて、伸びているカナムグラを引き抜きました。



(3)プールのヤゴの救出作戦の準備と生田緑地の水辺の観察
日時:2024/5/30(木) 10:00〜14:00 晴
場所:稲田公園児童プール、生田緑地稲目谷戸
参加:岩田臣生

この日は、10:00に、クリニックに行くという重要な用事を済ませてから、多摩区道路公園センターに向かい、利用調整担当窓口に伺って、 稲田公園児童プールの利用許可証と児童プールの鍵を借り受けました。
これで、6/2(日)の里山の自然学校<プールのヤゴの救出作戦>を開催できます。
それから、稲田公園に向かい、児童プールの鍵の解錠とプールの排水弁の開栓を試して、私たちだけで、児童プールを利用できることを確認しました。
20年間、利用してきましたが、今までは沢山の鍵が一まとめにされている鍵の束でしたが、今回は必要な鍵が直ぐに分かるように整理されていました。
プールの事務室内も片付いていました。
プールを使用していない期間ですので、更衣室やトイレが使えないのは仕方ないことだと思います。
プールの中は、活動を始めた最初の頃のように、プールサイドから、沢山のヤゴを観察できるような状態ではありませんでしたが、 水底には、落葉などの溜まりがありましたので、その中に、ヤゴはいると思います。
ショウジョウトンボやシオカラトンボの成虫が飛翔していました。
プールサイドに、何者かに捕食されたドバトの死骸がありました。


プールの排水弁は、初めは、鉄棒を使いましたが、後は素手で回せましたので、556を用意しておけば、大丈夫だと思いました。
プールの準備は完了しましたので、生田緑地に向かいました。

次の準備は、水田ビオトープ班の倉庫から、ヤゴの救出作戦に必要な用具を出して、車に積んでおくことです。
@ヤゴを掬うアミ 丈夫な調査用 6本、長いアミ 4本、短いアミ 7本、小アミ 8本
Aバケツ 7個、フタありバケツ 2個、洗面器 12個
Bクーラーボックス 1個
C短いホース 1本
Dエア・ポンプは、別を探す必要あることを確認。

伊澤、鈴木は倉庫前に帰ってきましたが、私も、水辺の確認をしておくことにして、谷戸に降りました。

ハンノキ林東地区のコナラ実生が成長していること、コナラの萌芽も育っていることを確認しました。


ハンノキ林の草本層には、ミヤマシラスゲが繁茂しています。

ムラサキシキブ、オカウコギなどが開花しています。


ヤマアジサイが咲き始めていました。


報告は受けていましたが、上の田圃、下の田圃を観察しました。
ヨシ原地区の池も観察しました。

オオチャバネセセリ?でしょうか。ヤブマオの葉上にいました。


1週間も経って、根が活着すれば、田圃の様子は変わるだろうと期待して、帰ることにしました。


かわさき自然調査団の活動

特定非営利活動法人かわさき自然調査団
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