生田緑地の生物多様性保全活動


水辺保全と毎春恒例の枯れヨシ刈り  
日時:2024/4/11(木) 9:00〜12:00 曇時々晴
場所 生田緑地 湿地地区、上の田圃地区、城山下谷戸合流部、ヨシ原地区
参加者 岩田臣生、田村成美、鈴木潤三(10〜12)、

春になったので、枯れヨシ刈りを行わなければならないと思いましたが、大雨が降った後なので、水辺も点検しておいて、 それから、ヨシ原地区のヨシ刈りをすることにしました。
谷戸に降りると、様々な植物が生き生きとして、やはり春はいいと思いました。
萌芽更新地区下の園路脇の草地に、ヤブニンジンの小さな白い花が咲いていました。


サワガニが活動する季節には、湿地地区の水路が、毎回、水漏れ穴の補修が必要になっていので、一応寄ってみました。
1段目の水路には、洪水の痕が残っていましたが、何とか、水は流れていました。
2段目は、水面は広がって、オニスゲやミヤマシラスゲが繁茂し始めていましたが、末端近くに水漏れ穴が開いていましたので、補修しました。
3段目は、手入れが必要な状態でしたが、やるとすれば、一日仕事になりそうでしたので、次回の活動としました。


梅ノ木広場は、アズマネザサ刈りを済ませたので、すっきりしていて、ハナダイコンが咲き誇っていました。


上の田圃への導水路は、木道下のパイプの口が土砂に埋まって、水が溢れ出していましたので、泥上げをして、水がパイプを通るようにしました。

上の田圃の上の段は、湛水していましたが、土嚢堰の一部が崩れかかっていました。
また、土嚢から発芽したキツネノボタンが開花していました。
代掻きの時は、合わせて、土嚢堰の土嚢の積み直しも必要だと思いました。


下の段も湛水していました。
オタマジャクシが目立ちません。
大雨の洪水で、大量に流されたのかも知れません。


田圃下草地につくっている水路は、途中で水が消えていましたので、取り敢えず、水漏れ穴を塞ぎました。
そうしておいて、城山下谷戸合流部に行き、前回、土嚢をおいてつくった水溜まりを点検しました。
すると、一段目の土嚢を残して、その上に積んであった全ての土嚢が流れ落ちていました。
土嚢を止めておいたはずのアズマネザサ棒も、土嚢と一緒に落ちていました。
土嚢の流れ止めが適切でなかったようです。
そこで、土嚢を積み直して、土嚢止めのアズマネザサ棒を突き刺しました。
砂ではなくて、辺りの土を使った土嚢なので、洪水時の水圧に堪えられなかったのだと思います。
この辺りの活動も必要ですが、この日は、ヨシ原へ急ぐことにしました。


稲目谷戸の末端には、ヨシ原と呼ぶのは恥ずかしいぐらい小さなヨシの群落があります。
ホタルの里整備事業においては、草刈りが行われていたと思いますが、その後、毎年生えて、その上をカナムグラやフジが覆うようになって、 町内会から北部公園事務所に苦情が寄せられたことから、管理についての相談がありました。
丁度、ハンノキ林の毎木調査を始めていた 2007年1月でした。
そこで、2/8(木)2/10(土)2/21(水)と、現地の調査を兼ねたヨシ刈りを行いました。
翌年(2008)は、秋に刈ってしまおうと思って、11/22(土)にヨシ刈りを行って、池も掘りました。
最初のヨシ刈りで、この場所の水位が高いことが分ったので、穴を掘るだけで溜まる水に、どのような生きものが現れるかを調べたいと思ったのです。
しかし、秋にヨシ刈りを行うことについては、野鳥班から抗議がありました。
冬期の野鳥のために、ヨシ刈りをしないで欲しいというのです。
隣接する住宅に住んでいる人に対しては、新芽が生え始める春に、ヨシ刈りを行うことで了解していただくことにしました。
ですから、春になったら、これはやらなければならない活動なのです。






この地区の全てのヨシを刈ることができずに、少し残してしまいましたが、12時になったので、この日の活動は終わることにしました。

辺りにはカサスゲが咲いていました。
今年の開花は、10日は早いと思います。

目立ちませんが、セキショウも開花していました。

ツマキチョウが飛翔していました。
消えずにいてくれたことを感謝しました。


帰り道の園路脇には、ニワトコが咲き、ピクニック広場には、春の光が溢れていました。


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