生田緑地の生物多様性保全活動


ピクニック広場下地区のアズマネザサ刈り  
日時:2024/2/1(木) 9:00〜12:10 曇
場所 生田緑地 ピクニック広場下
参加者 岩田臣生、田村成美

先月から始めたピクニック広場下〜萌芽更新地区下にかけてのアズマネザサ刈りなどを行いました。


(A)
ピクニック広場北側のAは、前回刈り残したアズマネザサが残っていましたので、先ず、これを刈りました。
北側のアズマネザサの茂み近くには、誰が捨てたものか、刈られたアズマネザサなどの材が積まれていましたので、これはカントリーヘッジに移動しました。
クサイチゴは、疎らながら、そこそこの本数はあり、20cm程の丈で、落葉低木ながら、葉を少しつけていました。
花期は4〜5月ですが、北側のアズマネザサのヤブの中の大きなヤマグワなどが展葉すると、少し暗くなるようで、沢山の実がなっている状態は見たことがありません。
ピクニック広場東階段の今年の工事は、ほぼ完了したようでしたが、一部の材料等が園路上に残されていました。


(B)
ピクニック広場下のナガバノスミレサイシンが分布している辺りのアズマネザサが残っていました。
活動途中で止めたことが明らかな状態でしたので、この辺りのアズマネザサ刈りを行いました。


(ハンノキ林北東端)
ハンノキ林北東端の大きなナラ枯れコナラの伐採作業が始まりました。


(C)落葉溜め〜ハンノキ林上デッキ
萌芽更新地区下園路上の落葉を集めて、落葉溜めに入れました。
落葉溜めを空にしておいては、生きものを大事にしているとは言えませんね。

落葉溜め付近の園路内の低木を適度な高さで剪定しました。

萌芽更新地区のアズマネザサなど、裾刈りを行いました。
2008年に、萌芽更新地区のやり直しの伐採更新に着手しましたが、大径木伐採を行っていた頃は、伐採材が多くて、材の置場が樹林内のカントリーヘッジだけでは足りなくて、 萌芽更新地区下の園路にもはみ出していました。
植生管理で出される材が少なくなると、地区内で納まるようになり、斜面下端部に置かれるようになっていました。
しかし、斜面下端部は、タチツボスミレ、オカタツナミソウなどが咲く場所でもありますから、材の置場にしてしまうのはもったいないと思います。
そこで、この斜面裾のアズマネザサなどを刈りながら、状態を観察することにしました。

斜面裾の看板「雑木林と人間のかかわり」の裏辺りは大量の大きな材が積まれてあったのですが、これらは腐朽して、殆ど残っていませんでした。
斜面下端部には、半ば埋まった状態で、腐朽しかけている材が残っていましたが、これは取り出そうとしたら、中に、越冬中の甲虫幼虫などがいたので、元に戻しました。
地面に半分埋まっているような材は、雑木林の生きものにとっては、都合の良い棲息場所になっているようです。
そこで、斜面下端部にある材のうち、地面に接しているものは残し、それ以外の新しい材などは園路側に落としました。
斜面のアズマネザサは、思ったより疎らな状態でした。




雑木林としては、樹木間隔を少しずつ広げてきていて、林床のアズマネザサを刈ってやれば、明るい林縁では、 スミレの仲間などの草本を園路から楽しむことができるようにできると思います。



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