生田緑地の生物多様性保全活動


ハンノキ林の保全管理  
日時:2023/11/23(木) 9:00〜12:10 晴
場所 生田緑地 ハンノキ林(A07-01、-02)
参加者 岩田臣生、上路ナオ子、鈴木潤三、田村成美



今年のハンノキ林は、草本層〜低木層の繁茂が著しく、水田ビオトープ班では、アズマネザサ刈りと低木層の木刈りに追われています。
活動7日目は、やっとハンノキ林地区の南端(A07-01〜02)にかかることができました。
ハンノキ林保全の活動は、2007年1月に、この南端部のヤマグワ・ヒメコウゾなどのヤブを伐開し、アオキを抜き取り、 その後に、湿地地区(B05)に発芽したハンノキ実生5本を移植することから始めました。
2014年には、この南端地区(A07-01)の西の端の方にあったアカメガシワ林の除伐をはじめ、2017年2月には、アカメガシワ大径木を伐採しました。
ハンノキ林保全活動としては、林床を、ハンノキ稚樹が育つ明るさにすることを基本に考えて、低木伐採とアズマネザサ刈りを行ってきました。
この過程では、ヤクシソウが咲いていたこともあったのですが、今は、カントウヨメナ?が咲いてくれる程度です。
ナラ枯れの効果で、ハンノキ林の中央部の林床のミヤマシラスゲなどの繁茂は著しいのですが、南端部の辺りの草本層はアズマネザサが繁茂するのみになってしまいました。
今回は、草本層のアズマネザサや、低木層のモミジイチゴなどを刈る活動を行いました。
ハンノキ林南端部は、湿地環境ではなかったので、クサギ、ヒメコウゾ、サンショウ、ガマズミ、キブシなどの低木層は、萌芽更新を考えた低林管理としてきましたが、 この低木林と山側斜面との間に、ゲンジボタルの飛翔回廊を確保するように、帯状の草地と水辺をつくる植生管理を考えるのが良いと思うようになりました。











メギは、少しずつ大きくなっていて、沢山の赤い実をつけていました。


アズマネザサのヤブの中で、ヤブコウジが紅い実をつけていました。


かわさき自然調査団の活動

特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation