生田緑地の生物多様性保全活動


湿地地区の水辺保全
日時:2023/8/3(木) 9:00〜10:10 晴
場所 生田緑地 湿地地区(B05)
参加者 岩田臣生

8/1(火)の活動の後、多摩区では雷雨があって、そこそこの降雨がもたらされたようです。
乾ききっていた谷戸が多少は潤ってくれたことを期待して、上の田圃の手入れを伊澤さん、田村さんに頼んでおいて、湿地地区(B05)に直行しました。
活動は前回の続きですが、湿地1段目の落枝ダムまでしか至っていなかった水が、その下流にも延びていました。
そこを前回同様に、スコップで一掘り一掘りして、凸凹の水路にして、2段目までつなぎました。
2段目には水面が残っていましたが、水温は見るからに上がっていたので、そこに上からの低水温?の水を流れ込ませました。
しかし、相変わらず、流量は少ないので、水温は下がらなかったようです。
ただ、オオシオカラトンボが群れてきました。
まだ、3段目は水が涸れたままでしたが、非常に蒸し暑かったので、この作業は終了することにして、竹林下デッキに出て、休憩しました。
竹林下デッキのベンチで、オオタカ幼鳥の声を聞きながら休憩していたら、いつの間にか、手摺の上にアオダイショウが現れました。
暫く眺めていましたが、やがて姿が見えなくなりましたので、上の田圃の様子を見に行きました。







上の田圃地区の田圃保全  
場所 生田緑地 上の田圃地区(B06)、下の田圃地区(B07)
日時:2023/8/3(木) 9:00〜10:40 晴
参加者 伊澤高行、田村成美、
   (10:15〜10:40) 岩田臣生、鈴木潤三

上の田圃の導水路の樋からの水は、一昨日(8/1)と変わった感じはしませんでした。
田圃の周囲のジュズダマなどの草が一段と大きくなって、見難くなりましたが、上の段には水面が広がっているようでした。
下の段は周囲三方の溝には、水面が広がっていました。

涸れていた溝の泥上げを始めた人がいましたが、これは止めてもらいました。
流入させられる水は少ないので、全ての水漏れ穴を塞いで、水を溜められるようにすることが最優先課題だと思っています。
上の段には水面が広がっていましたが、土嚢堰の上を越えての流れ出しは見られませんでした。
ただ、一昨日(8/1)とは異なり、堰下にも、下の段にも、少ないながら水がありました。
古い土嚢がたっぷりと水を含んで、柔らかくなり、隙間とも言えない隙間から滲み出しているために、オーバーフローしていないのだろうと考えて、 手探りで可能性のありそうな所を見つけて塞ぎ、更に、土嚢の上に乗って、圧し潰してみました。
すると、僅かなオーバーフローが始まり、また、水位としても問題無いことを確認しました。

次は下の段です。
下の段の土嚢堰の下には水がありましたので、こちらも、湧水量が多い時には問題にならない、小さな滲み出しがあるものと考えました。
そこで、土嚢堰の内側を手で探って、可能性のありそうな凹みなどの一つ一つを、イネワラと泥で塞いでいきました。
すると、堰下の水面が泥に変わり、水が増える様子がありませんでしたので、滲み出しは殆んど止まったと思いました。
夏の田圃の高水温に堪えられない生きものは導水している沢に遡上していると思いますので、この日は、一昨日の降雨で水がもたらされていたことを確認し、 水漏れをできるだけ止めたということで、活動を終了することにしました。
しかし、これだけ晴天が続いているというのに、稲は花をつける様子がありません。
田圃の中には、コナギが育ち始めています。



下の田圃の土嚢堰の土嚢も、一つが役に立たなくなっていたようです。
田圃奥のヨシも、水域側に倒れかかってきていました。
ただ、猛暑の夏のこと、この日の活動は終わることにしましたので、これらは後日の課題にしました。


かわさき自然調査団の活動

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