生田緑地の生物多様性保全活動


谷戸の状態観察と水漏れ補修など  
日時:2023/6/20(火) 9:00〜12:00 晴
場所 生田緑地 萌芽更新地区(A06)、湿地地区(B05)、上の田圃地区(B06)
参加者 岩田臣生

ホタルの季節の夜の活動が終了したことで、気持ちが少し楽になりました。
今日は昼間の谷戸の状態を観察して楽しみながら、水漏れが起こっていれば対応しようと考えて、ジョレンとイネワラを持って、谷戸に降りました。

ピクニック広場のトモエソウが漸く咲いてくれました。
確認できた蕾の数が少ないのは日照時間が少なかったためではないかと思います。



萌芽更新地区は、日曜日の里山の自然学校の時に観察していますが、樹林の中をゆっくり歩きました。
混みあった枝が枯れているのは、自然淘汰で、人為的に枝を剪定しなくても、こうして樹間の調整がされていくのだと理解しました。
小さな野鳥が枝葉を揺すって通り抜けていきますが、昆虫やクモが非常に少ないと感じました。 日曜日の里山の自然学校の時は気が付きませんでしたが、良く見るとオオカモメヅルは独特な形の実をつけていました。

ニッポンマイマイがいました。

周辺のツリバナは沢山の実をぶら下げていました。


湿地地区では、苗木周りの草を刈り、水漏れ穴を塞ぎました。
降雨のお蔭で湧水量が多く、水漏れを起こさなければ、水は潤沢です。


ヨシの茎に小さな黒いカメムシとヒメカメノコテントウ?がいました。


梅ノ木広場からオダ場に移る辺りのチダケサシが、アズマネザサ、カナムグラ、ドクダミなどに負けて消えそうでしたので、チダケサシ以外の植物を少し刈りました。


上の田圃は、上の段も下の段も湛水していました。
応援参加の水田ビオトープ班のメンバーが植えた上の段の苗は元気がありませんが、子どもたちが植えた下の段の苗は元気に育ち始めています。
オオシオカラトンボが畦近くの棒に止まり、クロスジギンヤンマが水面近くを飛んでいました。

田圃下草地の池は漸く、水が溜まってくれるようになりましたが、そこから出た所にある穴に水が消えてしまいます。
少し大規模な作業が必要と思いますが、辺りはノカンゾウの生育地のため、手の入れ方が問題です。
この日は、この確認に留めておきました。
ミズヒキの葉上にナミテントウがいました。

草地には、ヤブキリがいました。

ミイデラゴミムシが姿を見せてくれました。


帰り道、ハンノキ林を出る頃、陽射しが出て来て、タマムシが現れました。
ただ、左前翅がありませんでした。

イチモンジチョウが翅を広げて陽光を浴びていました。

オニグルミの葉裏に、この日もアヤヘリハネナガウンカがいました。


かわさき自然調査団の活動

特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation