生田緑地の生物多様性保全活動


谷戸の水辺の点検と保全、梅ノ木広場のアズマネザサや草刈りなど  
日時:2023/6/8(木) 9:00〜12:00 晴
場所 生田緑地 湿地地区(B05)、上の田圃地区(B06)、梅ノ木広場(C02)
参加者 岩田臣生、井口 実、上路ナオ子、鈴木潤三、田村成美

生田緑地整備事務所辺りでは、ホトトギスの声が聞こえていました。
谷戸へ降りると、ウグイスやキビタキの声が聞かれました。

オニグルミの下のヤブソテツの葉上には、カメノコテントウがいました。


今朝も、ハンノキ林上の池の水は澄んでいました。

(梅ノ木広場)
梅の木広場(梅畑 C02)の草むらに、ウメエダシャクが止まっていました。
ウメエダシャクは年1化(成虫の発生が年1回)の蛾で、出会える時期は今頃だけだそうです。
これは、昆虫班の横田さん、宮内さんから教えていただきました。


この日は、上の田圃下草地のノカンゾウなどの保護のための草刈りをしようと考えて、生田緑地整備事務所裏の倉庫を出発したのですが、 広場の草の繁茂が著しくて、梅の木の下にはアズマネザサが繁茂していました。
また、今年の生田緑地ホタルの国の特別開国を6/9(金)〜6/11(日)、6/16(金)、6/17(土)とし、予約制によって人数制限を行いました。
明日から始める生田緑地ホタルの国の特別開国のために、この日は、田圃下草地にノカンゾウが沢山咲くようにするための手入れよりも 梅ノ木広場に繁茂しているアズマネザサやヤマグワ、そして、丈の高い草などを刈っておくことを優先すべきと思い、目的を変更して梅ノ木広場で活動することにしました。

(上の田圃)
梅ノ木広場の活動を始めてもらっておいて、上の田圃の状態を点検しに行きました。
一昨日、6/6(火)に土嚢堰を改修したので、その結果が気になっていました。
上の田圃は上の段も下の段も湛水していました。
稲は、まだ寝ている苗が殆んどですが、谷戸の洪水?でも流されなかったので、育ってくれるでしょう。
ただ、導水路の堰がおかしくなっていたのと、木道下のパイプの入口部に泥が溜まっていたので、手を入れました。




(湿地地区)
湿地地区は、生きものが活動する夏期には、水路の水漏れが頻繁に発生するので、点検しました。
流石に、6/6(火)に補修した箇所は問題ありませんでしたが、別の場所に水漏れ穴が開いて、流れが変わっていたので、その穴を塞ぎました。



(梅ノ木広場)
水辺の点検・補修を済ませてから梅ノ木広場に戻りました。
大きく枝を張っていたヤマグワの枝落としをしてくれたので、材を置く場所が必要になりました。
そこで、梅の木の下にカントリーヘッジをつくることにして、先ずは、柵で囲われた中のアズマネザサ、ヤブミョウガなどを刈って、それを積んで、カントリーヘッジをつくり、 その上に、ヤマグワなどの材を積んでもらいました。
日頃、この広場を通っているのに、梅の木の下がアズマネザサのヤブになっていたことを知りませんでした。









帰り道でも、オニグルミの下には、カメノコテントウがいました。
一昨年までは、観察することが無かったカメノコテントウが、この辺りに居ついてしまったようです。
これも地球温暖化の影響でしょうか。


かわさき自然調査団の活動

特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation