生田緑地の生物多様性保全活動


上の田圃の代掻き前の水漏れ補修など  
日時:2023/5/4(木) 9:00〜12:30 晴
場所 生田緑地 上の田圃地区(B06)
参加者 岩田臣生、井口 実、鈴木潤三

谷戸に再生した田圃の田植えは、5/28(日)の里山の自然学校で実施する予定です。
2004年に再生した下の田圃は、4/13(木)に、生きもののための水辺保全として、範囲を調整しながら代掻きを行い、少し残しておいた部分を、5/2(火)に済ませました。
2005年に再生した上の田圃の上の段は、4/27(木)に、代掻きを行いました。
2006年に再生?した上の田圃の下の段は、4/13(木)と4/27(木)に代掻きを行ったはずなのですが、5/2(火)に状態を観察した時には、湛水どころか、水面は畦沿いの溝にあるだけでした。
どうも、水漏れ穴を塞がないまま、代掻きといいながら、田起こしを行っていたようです。
そこで、今回は、徹底的に水漏れ穴を塞いで、先ずは水面を全域に広げるための活動を行うことにしました。
今回から、水田ビオトープ班の活動は 9:00 集合とさせてもらうことにして、終了時間は、現地で 12:00とさせてもらおうと思います。
生きものの活動が始まると、頻繁に、穴が開けられて、水漏れが起こります。
年に数回は徹底的に、水漏れ穴塞ぎを行わなければならないと思いますが、長靴に泥水が入るのを気にしながらの活動では中途半端になると思い、ウェイダーを履きました。

現地に入ると、上の田圃の下の段の土嚢堰の外の水路には水があって、田圃下草地に流れ落ちていたので、下の段の畦の辺りに大きな水漏れがあると考えました。
そこで、田圃の中に入って、土嚢堰の下や、両側の畦など、目視で穴を探しながら、また手を入れて、触診して穴を見つけ、その穴にイネワラなどを詰めて、土で塞いでいきました。
始めて間もなく、聞こえていた水音が止まりましたので、大きな水漏れは止められたと思いましたが、 上の田圃の下の段と上の段の水漏れ穴を全て塞ぐつもりでしたので、両方の田圃の畦の側面を全て調べて、今できるだけの手入れを行ったつもりです。



一通り、水漏れ穴の補修を終えたので、一休みしてから、代掻きを行うことにしましたが、水位は急に高くはなりません。
周囲の水面のある所の代掻きを始めてみましたが、水面が広がるまでには、少なくとも一日はかかるはずなので、この日の代掻きは諦めることにしました。
そこで、田圃の周囲の枯れたジュズダマなど、田植え時に邪魔になりそうな草をザッと刈って、この日の活動を終えることにしました。
この日も、クロハネシロヒゲナガ(オス)が飛んでいました。
活動中、キビタキの声が降っていました。
私たちの田圃の代掻きの一番の目的は、田植えがし易いように平らにすることですが、水面が広がっていないと、水平面の確認が難しいのです。
田圃全面に水面を広げてから、1回だけ代掻きを行えば、田植えができると思います。





かわさき自然調査団の活動

特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation