生田緑地の生物多様性保全活動


@湿地地区のヒメコウゾ・オギ・アズマネザサ刈り
A水辺保全
 
日時:2023/4/20(木) 9:00〜12:00 晴
場所 生田緑地 湿地地区(B05)3段目
参加者 A9:00〜 岩田臣生
    @10:00〜 上路ナオ子、鈴木潤三、田村成美、冨田健斗

ハンショウヅルが咲き始めました。


谷戸の湿地地区の下端部、畑の会の畑との隣接地には、オギ、ヒメコウゾ、アズマネザサなどが繁茂します。
このヤブは、畑との間の緩衝帯であり、アオジなどの冬鳥が安心して水辺を利用するために必要であると考えています。
しかし、夏期には、水辺を明るくして、水辺の風が抜けて、ホタルなどの昆虫の飛翔を妨げない方が良いと思います。
明るい水辺に育つ植物のために、春になったら、このヤブを刈ることにしています。
ヒメコウゾは、丁度、花期を迎えていましたが、この場所では、除伐させてもらいました。







一昨日の湿地地区の活動で、3段目まで、水が届くようにしたつもりでしたが、2段目の水路の途中に穴が開いていて、そこで水が消えていました。
そこで、この水漏れ穴を塞いで、その上に、ミヤマシラスゲを一株移植しました。
水が3段目に落ちるのを確認し、そこの泥上げを行いました。
改めて、3段目の状態を観察しましたが、水面があるべき場所が、殆んど、水涸れで、水辺と言える状態ではありませんでした。
そこで、先ずは、昨年まで、保護対象植物が生えていた辺りに、水溜まりをつくることにして、泥上げを始めました。
土質は粘土質が多く、水を溜めるのには良いだろうと思われるものの、スコップで掘るのは容易ではありませんでした。
2段目から落ちてきた水を受ける水路を繋いでおいて、その先の蛇行する水路痕の泥上げを進め、水溜まりをつくるための小さな堰をいくつもつくりました。
それから、最初に掘った水溜まりに戻りましたが、まだ水が溢れる状態にはなっていませんでした。
辺りの状態を改めて観察すると、陽当たりの良い場所が広がっていました。
そこで、最初に掘った水溜まりを上側に広げて、水路にもつなげることにしました。
この水溜まりを拡大する作業が終わるころには、この水溜まりから下流にも水面が広がり始めていました。

また、2段目に沿った溝の泥上げも行いました。
しかし、ここに棲息する生物のためには、もう少し深く、水深を保っておかなければならないと思います。

ヤブ刈りを終えて、1〜2段目のハンノキが良く見えるようになりました。
この日は、キアゲハがセリを探すように飛び回っていました。


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