生田緑地の生物多様性保全活動


谷戸のヨシ刈り
 
日時:2023/3/30(木) 10:00〜12:00 曇
場所 生田緑地 ヨシ原地区(A08)
参加者 岩田臣生、上路ナオ子、鈴木潤三、冨田健斗

ホタルの里のある谷戸の末端部には、ヨシの茂みを残しています。
これは、冬期に小さな野鳥が、オオタカなどから身を隠したり、逃げ込んだりすることができるように、残しているものです。
実際、観察会などで、下の田圃附近に来た時に、オオタカが野鳥を襲っている場面に遭遇したことが、何回かあります。
アオジやシジュウカラが、茂みの中に集まっている場面も観察しています。
谷戸に生えたヨシの茂みですが、ヨシキリの仲間が観察されたこともあります。

地面から、ヨシの新芽が出始める頃になりましたので、枯れたヨシを刈らせてもらうことにしました。
周辺からはウグイスの声が聞こえています。
田圃には、アズマヒキガエルのオタマジャクシが泳いでいます。
この時期、体長1cmほどの小さな甲虫、ヤトセスジジョウカイが木道の上を飛んだり、 枯れたジュズダマの茎に止まって、繁殖行動をしているところを観察できます。

 ヤトセスジジョウカイ 2009/4/18 生田緑地(岩田臣生)

ここのヨシの茂みの管理は、町会からの相談を受けた川崎市北部公園事務所から、その管理についての相談があり、2007年2月に、調査のためのヨシ刈りを行ったのが始まりでした。
枯れたヨシの刈り取りは、斜め切りされたヨシの伐り株が靴底を突き抜けるので、この怪我を経験した人も多く、経験者は踏み抜き防止板の着いた長靴を履くようになります。
活動は、枯れて硬くなったヨシの茎をできるだけ水平に伐って、地面に置いて、その上を歩くようにして、更に刈り広げていきます。
少し残してしまいましたが、それは次回、刈ります。








並行して、池の泥上げも行いました。
降雨によって、水が多くなっていましたので、3つの水溜まりに分割してみました。


近くの水辺に、ショウブの仲間のセキショウが花をつけていました。
ショウブの花は5月ですが、セキショウは3月に咲きます。

隣接する住宅に近い方には、キショウブが葉を広げ始めていました。
また、池近くには、カキドオシが開花していました。


かわさき自然調査団の活動

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