生田緑地の生物多様性保全活動


谷戸の水辺の標本用植物の採取
日時:2022/8/3(水) 15:30〜16:30
場所 生田緑地 湿地地区
参加者 岩田臣生、岩田芳美

第 2回自然会議が、13:00から生田緑地整備事務所で開催されました。
国庫を含む川崎市の予算で伐採できるナラ枯れ木が示されました。
生田緑地の生物多様性保全を考える私たちとしては、残された範囲の雑木林の再生に向けた植生管理計画を検討し、棲息している生きもののためにできるだけの活動を考えたいと思います。

さて、自然会議終了後に、湿地地区で保護管理している植物を標本用に採取するために、谷戸に降りることにしました。
整備事務所裏のヤード上で、もう飛べなくなったタマムシが暴れていました。


午後の後半でも、気温、湿度、共に高く、谷戸に降りたものの、活動開始前から、もう動くのが嫌になっていました。
先ずは、区域に流れ込んでいる水流が止まっていないかを確認することから始めました。
すると、園路を横断する水流で打水産卵しているオニヤンマがいました。


水は何とか区域内に届いていましたが、広がる前に消えていました。
草の茂みを掻き分けて、水を追いかけようとしましたが、何処へともなく消えていました。
ハンノキ林からの水流も調べたら、昨日水漏れ補修した場所とは別の場所に水漏れ穴ができていて、そこで水が消えていました。
水路の畔の土が完全に緩んでしまっているようです。
チダケサシの季節も終わったので、しっかり手入れをした方が良さそうです。
水は流れ始めましたが、流量が少ないので、水面が広がるのを待っている(体力的)余裕はありません。
湧水量は、本当に少なくなってしまったようです。
明日の天気予報には傘マークがついていましたので、思わず、雨乞いしてしまいました。


目的の植物の開花状態を比較観察して、大きな花茎いっぱいに花をつけている株を、株分けして採取しました。
ここは、水が届いているので、株分けして残した根茎は、これからも成長して、開花、結実してくれると思います。



整備事務所裏に戻って、スコップなどを片づけて、帰ろうとしたら、ゴマダラチョウの前翅が一枚落ちていました。


かわさき自然調査団の活動

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